今年2012年は、何を隠そう、日本鳥学会が創設されてちょうど100年目の年なのです!!
・・・と言われたところで、全く馴染みのない日本鳥学会。
一体、どんな研究をしている学会なのか。
日本と世界の多種多様な鳥の標本を交えつつ、
その百年に渡る研究成果を、ざっくりと紹介している展覧会が、東京科学博物館で開催されています。
“鳥類の多様性~日本の鳥類研究の歴史と成果~” は、12月9日まで。
鳥学に親しみがない人にでも楽しめるように、
ところどころで、一般向けなトピックも紹介されていましたが。
基本的には、 『DNAバーコーディング』 に、 『生物種の分子系統』 に、 『保全生物学』 に…と、
鳥学を齧ったことがある人以上を対象にしたような小難しいトピックが多かった気がします。
鳥学に親しみがない人でも楽しんで学べるという展覧会では無かったかも。
さてさて、そう広くない会場に、これでもかというくらいにトピックが紹介されていましたが。
鳥学に親しみがない自分としては、最終的に印象に残ったトピックは、たったの2つだけ。
(↑鳥頭にもほどがあるw)
“ここ最近になって、鳥の分類が、大きく変わった!” ということと、
“一夫一婦制の鳥でも、繁殖相手に別の鳥を選ぶことはよくある” ということです。
仲がいい夫婦を 『おしどり夫婦』 と例えていましたが、
鳥は意外と浮気性と知ってしまった今、気軽に、 『おしどり夫婦』 という言葉は使えなくなりました (笑)
ただ、鳥学のお勉強的な側面は抜きにして。
様々な鳥の剥製を目にできたのは、純粋に貴重な体験だったように思えます。
トキの剥製をはじめ、様々な珍しい鳥の剥製が展示されていたので、
鳥にそこまで思い入れがない僕でも、それなりに驚きをもって展示を楽しむことが出来ました。
また数ある剥製の中で、もっともレアな剥製が、
こちらの山階鳥類研究所が所蔵するカンムリツクシガモの標本2点↓
レアと言われたところで、鳥学に馴染みのない人 (僕を含む) は、
「ふ~~~~ん。」
おそらく、こんな反応をしたことでしょう (笑)
しかし、鳥学を齧ったことがある人に、この剥製が展示されていることを伝えたなら、
カンムリツクシガモキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
と、狂喜乱舞してしまうほどの代物なのだとか。
というのも、カンムリツクシガモは、すでに絶滅してしまった鳥で、
その標本は、世界にたった3点しかないという貴重なものなのだそうです。
そのうちの2点を雌雄で所有しているのが、千葉県の我孫子にある山階鳥類研究所。
とりわけカンムリツクシガモの雄の方は、
世界でたった1点しかない標本ということもあって、貴重も貴重。
あまりに貴重なため、普段は、耐火性のキャビネットで、厳重に保管されており、
一般人はおろか、研究者にさえ、ほとんど公開しないという最高クラスの標本なのだとか。
そんな超超超レアなお宝が、何と何と、この期間だけ科博で普通に展示されているのです。
あまりに普通に展示されているので、最初は、普通に素通りしてしまいました (笑)
無知って、怖いですね(;^_^A
ただ、普段は公開されないという時点で、
《モナ・リザ》 や 《真珠の耳飾りの少女》 や 《ツタンカーメンの黄金マスク》 よりも、確実に貴重な展示品なのに。
対面しても、特に大きく感動しなかったのは、僕が鳥学に疎いからでしょう (笑)
無知って、怖いですね(;^_^A
せっかくなので、この展示を観た後に、
科博の常設展会場の鳥コーナーにも足を運んでみました。
たくさんの鳥の剥製が、ギッシリと並べられている様は、圧巻。
思った以上に見応えがありました。
特に気に入った鳥は、ヘキサン (ヘキサゴンじゃないですよ)
こんなにも綺麗な鳥がいるのですね♪
それと、ツッパリのコント衣装を着ているようにしか見えないカサドリ。
シロフクロウとイヌワシは、まるで漫才をしているような感じで並べられていました (笑)
ちなみに。
この展覧会を開催中の国立科学博物館を含む5つの施設で、
“鳥クイズ&スタンプラリー2012” なるイベントが開催中。
3つのスタンプを集めれば、グッズがもらえると聞いたので、
上野動物園にも足を運んで、3つのスタンプをゲットしてきました。
(国立科学博物館では、こちらの展示と常設展で計2つのスタンプをゲットできます)
3つのスタンプを集めると、もれなく・・・
4つの中から好きなキーホルダーを1つ選んで貰うことが出来ます。
僕は、左から2番目のハシビロコウのキーホルダーを貰いました。
お時間のある人は、是非チャレンジしてみてくださいませ。
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