もし、本家の 『トリビアの泉』 がまだ存続していたら投稿したかった、
思わず 「へぇ」 と言いたくなる美術トリビアの数々をご紹介した前回の記事から約半年。
また新たなトリビアが溜まってきたので、ここらで一挙に放出したいと思います。
それでは参りましょう!
まずはこちらのトリビアから。
パリに渡る前から、オーギュスト・ロダンを尊敬していたという与謝野晶子。
ロダンと交流のあった有島生馬の紹介状のおかげで、
晶子はパリ滞在中に、ロダンと対面することができました。
その時の様子は、『ロダン翁に逢つた日』 という随筆に記されています。
さて、そのパリ滞在中に妊娠した晶子は、帰国後、4男を出産。
そして、ロダンとの出会えた感激から、
彼の名を取って、「アウギュスト」 と名付けたのです。
ちなみに。
パネルにある 『昱』 という名は、
大人になったアウギュストが本人申請で改名したものとのこと。
アウギュスト自身は、その名前を気に入っていなかった。
続いては、こちらのトリビアです。
篠原有司男は、日本で初めてモヒカンにした人物としても知られる前衛芸術家。
妻・乃り子とのアーティスト生活に密着したドキュメンタリー映画、
『キューティー&ボクサー』 は第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされました。
その映画にも息子である篠原アレクサンダー空海さんは登場しています。
ちなみに、ご本人のHPには、命名の由来が紹介されていました。
出産前に父親が酒仲間と飲みながら名前を考え、
当初はジャック(ジャック・ダニエル)、ハーパー(I・W・ハーパー)、
ナポレオン、ヘネシーが有力であったが 母親がウイスキーの名前ではあまりにも、
と言うので、 それではと "世界に通用する人間になって欲しい" と言うことで
アレクサンダー大王と空海和尚の名前をもらうことになった。
篠原有司男は、ネーミングセンスも前衛的だった。
続いては、こちらのトリビアです。
五千円札に限らず、記念番号 「A000001A」 の紙幣は、
日本銀行の貨幣博物館に永久保存されるそうなのですが。
「A000002A」~「A000007A」 までの紙幣は、
その紙幣とゆかりのある団体や自治体に寄贈されるのが通例なのだそうです。
五千円札の裏側のデザインに採用されている・・・・・
尾形光琳の国宝 《燕子花図》 は、根津美術館が所蔵しているもの。
その縁で、記念番号 「A000003A」 の五千円札が寄贈されたそうです。
なお、根津美術館で公開されたことは一度もないのだとか。
ちなみに。
「A000002A」 の五千円札を所蔵しているのは、
台東区立樋口一葉記念館。
続いては、こちらのトリビアです。
モンドリアン (Mondrian) の本名が、
モンドリアーン (Mondriaan) であることはWikipediaにも記載されています。
なぜ、モンドリアーンという姓をモンドリアンに変えたのか?
その理由は定かになってはいませんが、改名したのは34歳の時のこと。
キュビスムに触発されて、オランダからパリへ移住した頃だったそうです。
『a』 が2つ続くのが気に入らなかったのかもしれませんね。
モンドリアンは自分の名前もシンプルにしていた。
続いては、こちらのトリビアです。
その吹奏楽曲とは、2003年に作曲家の高橋伸哉さんによって作られた 『写楽』。
曲は4つの部分から成り立っているそうで、
それぞれ写楽の浮世絵がモチーフとなっています。
第1部:《市川鰕蔵の竹村定之助》
第2部:《二代目坂東三津五郎の石井源蔵》 と 《三代目坂田半五郎の藤川水右衛門》
第3部:《二代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木と中村万世の腰元若草》
第4部:《三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛》 と 《市川男女蔵の奴一平》
ちなみに。
高橋伸哉さんは火焔土器をモチーフにした吹奏楽曲も作曲していた。
さて、いかがだったでしょうか?
本日紹介した美術トリビアは、明日使えるものばかりでしたね。
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