今回お届けするのは、美術館でよく見かける備品の値段を当てるクイズ。
それが、『備品まるごとHOWマッチ』。
あの備品は一体いくらなのか?
ニアピン賞を目指して、頑張ってくださいませ。
【第1問】
美術館や博物館で展示品を輝かせるために欠かせないのが、照明です。
鑑賞中に、天井を見上げる機会は、そうないかもしれませんが、
天井に目を向けてみると、そこには無数の照明が取り付けられています。
ここで問題。
国内シェアNo.1パナソニック製のLED高演色スポットライト、
それも、ダイヤルで明るさ調整ができるタイプのライト1台当たりのお値段。
さて、HOWマッチ?
正解は、49,500円 (税抜) です。
ということは、消費税を足したら、
20台で、軽く100万円を越えるのですね。
【第2問】
展示室の隅っこのほうに、
こういうものが設置されているのは目にしたことがありませんか?
これは、自記温湿度記録計。
室内の温度と湿度が、一定に保たれているかどうかを記録する機器です。
デジタル化が進んだ現代でも、多くの美術館では相変わらずアナログに、
この機器を使って、1週間の展示室内の温湿度変化に紙に記録しています。
余談ですが、湿度計の部分には、
金髪や赤毛の人毛が使われているそうですよ。
ここで問題。
国立西洋美術館をはじめ、
多くの美術館で使われている大田商事製の記録温湿度計。
1台当たりのお値段は、HOWマッチ?
正解は、90,000円 (税抜) です。
新作のiPhoneくらいします。
アナログなのに。
【第3問】
展示ケースの中に入っているのに、
展示品のように鑑賞されることがないもの。
それが、アートソーブです。
日中と夜間の温湿度差は、美術品の大敵。
アートソーブを展示ケースに入れることで、
ケース内の温湿度は常に一定に保たれ、劣化を防ぐことができるのです。
ここで問題。
富士シリシア化学株式会社のアートソーブ、4カセット入りでHOWマッチ?
ちなみに、使用期間はおおむね1年だそうです。
正解は、16,800円 (税抜) です。
全然参考にならないでしょうが、
クローゼット用のタンスにゴンゴンは、
amazonでは、4個入りで500円で販売されていました。
【第4問】
壁に掛けられた展示品を、鑑賞者から守るアイテム。
それが、結界です。
余談ですが、鑑賞に集中するあまり、
何度この結界に脛をやられたことでしょうか。
いろんなタイプの結界がありますが。
美術館でよく目にするのは、
世界的な美術品展示用品ブランド 「TAKIYA(タキヤ)」 のもの。
中でも一番の売れ筋は、ゴム紐とパイプバー、
どちらにも対応できるフレキシブルタイプの結界だそうです。
ここで、問題。
このフレキシブルタイプのベース1本あたりのお値段、HOWマッチ?
(高さは750mmです)
正解は、45,000円 (税抜) です。
最低限ベースは2本必要なわけで。
それに、約2mサイズのパイプバー1本14000円を合わせると、10万4000円となります。
そんな高額なものに脛をぶつけて、
今さらながら、申し訳ありませんでした。
ちなみに、ゴム紐だと4000円だそうです。
【第5問】
展示品を飾る展示ケース。
その国内シェアナンバー1の会社は、
意外や意外にも、文房具やオフィス家具でお馴染みのコクヨです。
「THEORiA(テオリア)」 というブランド名で展開され、
東京国立博物館やサントリー美術館など、日本全国のミュージアムに納入されています。
さて、ここで問題。
LEDライトが上部に取り付けられた展示ケース、
高さ約2mのMU-C183EGNN1基あたりのお値段はHOWマッチ?
正解は、2,328,000円 (税抜) です。
車1台分くらいするんですね・・・。
展覧会によっては、展示品のほうが、
このケースよりも安いこともあるのでは?
今回紹介した備品は、美術館の備品のほんの一部です。
美術館を運営するって、
とてもお金がかかるのですね。。。