ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール・・・と、
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??
気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!!
つい先日、新橋駅の近くを歩いていた時のこと。
いきなり、あの芸術家の名前が目に飛び込んできました!
青と黄色の強烈なコントラストは、
ゴッホの 《夜のカフェテラス》 を彷彿とさせるものがありますが。
どうやらカフェではなく、カレー屋さん。
しかも、立喰いカレー屋さんのようです。
カレーでゴッホといえば、だいぶ昔に代沢にあるお店を紹介しましたが。
あのお店は、その後、閉店してしまいました。
もしかしたら、数年の時を経て、あのゴッホが新橋に復活したのかも。
久しぶりに、肉いっぱい (チキン) のカリーが食べられるのかも。
そう思って、お店に近づいてみたところ、
何やら見覚えあるビジュアルが外観に貼り出されていました。
「こっ、このカレーは!!」
普通に美味しくて、記事で紹介した後も、
普通に何度も通っている八丁堀のロダンのカレーではないですか!
張り紙には、ちゃんと ロダンが監修したと書かれています。
「立喰いでは有り得ない美味さ」 とも書いてあります。
なぜ、そこまで立喰いにこだわるのか?
ロダン監修なら、ゴッホよりもブールデルのがいいのではないか?
あごに手を当てて考えてみましたが、
答えも出ないので、とりあえず中に入ってみることに。
立喰いカレーとありましたが。
店内には多数のテーブル席がありました。
さらに、カウンターにも、スツールが設置されていました。
どこが立喰いやねん!!!
看板に偽りあり。
とはいえ、できることならば、美味しいカレーは、
座ってゆっくり食べたいので、椅子があるに越したことはありません。
座り喰い上等です (←?)
オーダーは、券売機で買った食券を店員さんに渡すシステム。
カレーが運ばれてくるまでに、
恒例の店内チェックを済ましてしまいましょう。
果して、ゴッホの作品は飾られているのでしょうか・・・・・などと、店内を見渡すまでもなく。
お店に入った瞬間に、めちゃめちゃ大きな 《カラスのいる麦畑》 が目に飛び込んできていました。
しかも、ただ大きいだけでなく。
ゴッホの特徴的な筆致も立体的に再現されていました。
ものすごい圧!
しばらく観ていたら、これだけでお腹いっぱいになってしまいそうな・・・。
とかなんとか思っている間に、
かつカレー (950円) が完成したようです。
ルーに、ナッツペーストに、カツに、
燻製卵に、素揚げしたジャガイモに、茶色尽くしのカレーです。
その色あいは、ハーグ派時代のゴッホを彷彿とさせるものがあります。
もちろん味は無類。
この美味しいカレーが、新橋でも食べられるだなんて!
まだプレオープンとのことですが、どうかお店が長く続きますように。
画家のゴッホのように、営業中はほぼカレーが売れず、
閉店してから、「実は新橋に伝説のカレー屋があった」 となりませんように。
ちなみに。
オープンしたばかりということで、
店内にはお祝いの花が飾られていました。
ゴッホに贈るのであれば、
そこはやっぱりヒマワリなのでは?
<お店情報>
立喰いカレー ゴッホ
住所:東京都港区新橋2-20-15新橋駅前
定休日:不明
営業時間:11:00~15:00
美術ブログ界の巨匠になるべく、ランキングに挑戦しています