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アナザーエナジー展

現在、森美術館で開催されているのは、

“アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人 という展覧会です。

(注:緊急事態宣言の発令を受けた政府・東京都からの要請をふまえ、

 2021年4月25日から5月11日の予定で臨時休館しています。その後の予定については、美術館ウェブサイトで改めて)

 

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正直なところ、タイトルを聞いただけでは、

どんな展覧会なのか、あまりピンと来ませんでしたが。

どうやら50年以上のキャリアを持つ女性アーティストが参加する展覧会のようです。

いうなれば、美術版のワールドマスターズゲームといったところでしょうか (ただし、女性に限る)。

 

出展作家は、全部で16人。

世界各国の女性アーティストが参加しています。

トップバッターを飾っていたのは、

ロンドンを拠点に活動するフィリダ・バーロウ。

安価な工業用の材料を使ったインスタレーションを得意とするアーティストです。

こちらは、今展のために制作された新作 《アンダーカバー2》

 

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コロナ禍で来日が叶わなかったため、

すべての工程をオンラインで指示せざるを得なかったのだとか。

当たり前のように会場にあって、

当たり前のように自立しているので、一瞬スルーしそうになりましたが。

よくよく見てみると・・・・・

 

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作品の上部には、重そうな石がたくさん取り付けられていました。

逆に作品の下部は、華奢な印象の木材のみ。

 

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おそらく、ちゃんと計算して設計されているのでしょうが。

あまりにもデタラメなその姿に、

心の中で 「バーロウw」 と声に出してしまいました。

 

 

さて、出展作家が全員女性ということで、

ジェンダーをテーマにした作品が多いのだろうと思っていましたが。

意外にも、ジェンダーをド直球で取り上げていたのは、

アメリカ出身のスザンヌ・レイシーを含めて、数えるほどでした。

 

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そういう意味では、女性だけでなく、

男性の方も安心して楽しめる展覧会といえましょう。

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星
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出展作家の中で一番印象に残っているのは、

参加メンバーではもっとも若手 (?) のミリアム・カーンです。

といっても、御年71歳ですが。

 

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僕の中で、70歳以上の女性画家というと、

グランマモーゼスのようなほんわかした画風のイメージがありましたが。

ミリアム・カーンは、いい意味でそのイメージを壊してくれました。

 

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まさにバイオレンス。

絵に狂気が満ち満ちています。

人間、歳を重ねると丸くなると言いますが、

歳を重ねても、丸くならないどころか、

より尖っていく人もいらっしゃるのですね。

 

 

もう一人印象的だったアーティストが、

出展作家の中で最高齢となるカルメン・ヘレラです。

御年105歳。

 

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ミニマルなその作品よりも印象的だったのが、彼女が語ったこの言葉です。

 

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なんでも、彼女が注目されるようになったのは、90歳を超えてからだったのだとか。

そんな超遅咲きのアーティストの言葉だけに、ズシンと胸に響くものがありました。

センスや技術ももちろん必要なのですが、

長生きというのも、アーティストの一つの才能なのかもしれません。

 

 

ちなみに。

今回の展覧会には、日本人作家も参加しています。

1人は、宮本和子さん。

彼女の作品で特に心を惹かれたのが、《黒い芥子》 という立体作品です。
 

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作品に使われているのは、釘と糸だけ。

 

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見る角度によって、さまざまな表情に変化するため、

シンプルな作品ながら、まったく見飽きることはありませんでした。

 

 

それから、もう一人は三島喜美代さん。

新聞や雑誌といったモチーフを陶で制作するアーティストです。

 

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陶でできているとわかった上で観ても、

遠目で見る限りでは、陶には思えません。

 

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これくらい近づいてみて初めて、

「あっ、紙じゃないな」 と気づくレベルです。

 

なお、今展には新作 《作品 19‐C5》 も出展されていました。 

 

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2019年に制作された作品ながら・・・・・

 

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メローイエローとかメッツとか、

懐かしい缶ゴミがちらほらありました。

と、それらの中には、コロナエクストラの缶も。

もしかしたら、この現状を予見していたのかも。

 

 



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