今から、2年半前に、こんな記事をお届けしました。
“お~いお茶” のパッケージに実際に記載されていた、
「おーい!」 とツッコみたくなる俳句の数々を紹介した企画です。
俳句も5・7・5のアート、と強引に言ってしまうこともできますが、
美術とはほぼ関係ない記事にも関わらず、反響は意外と大きく。
続編を希望する声が数通寄せられたのでした。
ということで、いつか続編をお届けできるよう、
実はあれからも “お~いお茶” の俳句をチェックし続けていました。
本日は、溜まった俳句の数々をまとめて放出いたします!
「どの色で生きていくのか決めた春」 (15歳・女性)
何かとてつもなく大事な決断をしたことはヒシヒシと伝わってくるのですが。
具体的なシチュエーションが、いまいち浮かばず。。。
もしかしたら、戦隊ヒーローの1人に選ばれたのかもしれません。
「クーラーはほぼかみさまといっていい」 (9歳・男性)
なんとなく、神様は天上の外の世界にいるものだと思っていました。
が、しかし、室内にいらっしゃったのですね。
それも、わりといろんなところに。
一家に一神。
「反抗期すっぱいみかん食べている」 (13歳・男性)
13歳。反抗期真っ盛りですね。
反抗している君には、僕の言葉なんて聞く耳持たないかもしれませんが。
かつて反抗期を経験した大人として、一つだけアドバイスさせてください。
それ、全然、反抗になってないよ。
「サンタさん前借りって出来ますか」 (11歳・男性)
11歳にして、前借りのシステムを把握しているだなんて。
しかも、それをサンタさん相手に行使しようだなんて。
末恐ろしい小学生です。
「もちを食うおでんも食って雪も食う」 (14歳・女性)
妙に語呂がいいので、何度も声に出して読みたくなるフレーズです。
ただ、冷静に状況を想像してみると、なかなか怖い食生活です。
もちを食べて、おでんを食べたら、一旦外に出て雪を食べるってこと?
口の中を冷ますため??
「東京に一つの百合が芽生え出す」 (16歳・女性)
この俳句が発表されたのは、2017年のこと。
その前年に小池百合子都知事が誕生していますね。
おそらく、そのニュースを句にしたのでしょう。
お~いお茶でなく、新聞の時事川柳に投稿したほうがよいのでは??
「生命線ペンで一メートル描いた」 (17歳・男性)
あったことない相手に向かって、
こんなことを言うのが失礼であることは、重々承知していますが。
あえて言わせてください。
「嘘つけ!!」
エピソード盛りすぎにもほどがあります。
「日曜日しばふとお話お父さん」 (10歳・男性)
家族はもちろんのこと、ペットにも話し相手になってもらえず。
家の中にあるサボテンや観葉植物と話すのも、
「お父さん、不気味だからやめて」 と禁じられてしまったのでしょう。
そして、最終的に辿り着いたのが、芝生。
たった十七文字なのに、切ない長編小説を一本読んだくらいの味わいがあります。
「君がいるただそれだけでいいわけない」 (29歳・女性)
君がいるただそれだけでいい。
そう思わせてからの、まさかのどんでん返し。
たった十七文字なのに、叙述トリック鮮やかな長編小説を一本読んだくらいの味わいがあります。
「初マラソン喜寿のTシャツに追い抜かれ」 (29歳・女性)
初マラソンでの出来事でよほど悔しかったのでしょう。
その気持ちは痛いほどわかります。
でも、あれです。
人生の大先輩を、“喜寿のTシャツ” 呼ばわりしちゃダメです。
「オブジェ見てよくわからんが「ほ~」と言う」 (40歳・男性)
一つくらいアートに関する俳句もご紹介。
これはもう完全にあるあるですよね。
僕もよくわからんが 「ほー」 と言っちゃいます。
「ロボットに埴輪ならびて水温む」 (78歳・男性)
・・・・・・・・・・・・・一つもわからない!
脱出ゲームの問題か何かなのでしょうか。
この言葉を解読すると、宝のありかがわかるとか。
歳を重ねた人だけが見える世界なのかもしれないですね。
「おじいちゃん今年はお空でお正月」 (7歳・女性)
ほのぼのと可愛らしいトーンで、
とんでもないこと言ってるがな!!
思わずお茶を吹きました。
皆さまが 気に入った句は ありました?
またいつか 続編あれば よろしくです。(字余り)