Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

ブレイク前夜展

$
0
0

久しぶりにGINZA SIXへ行ってきました。

久しぶりに訪れたら、吹き抜け空間にセットされたアート作品が、

彫刻家の名和晃平さんによる 《Metamorphosis Garden(変容の庭)》 に変わっていました。

 

 

 

写真映え抜群!

特に5階から見下ろすように撮ると、

まるで雲海が広がっているような感じに映ります。

 

 

 

ただし、僕のような高所恐怖症の方はご注意を。

冷静になって、高さを実感した途端、

下腹部の辺りが、ヒョワヒョワすること必至です。

 

 

さてさて、そんなGINZA SIXの6階にあるイベントスペース、

銀座 蔦屋書店GINZA ATRIUMでは現在、“ブレイク前夜展” が開催中。

こちらは、BSフジのアート番組 『ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~』 と、

 

 
 

アートメディア 『美術手帖』 がコラボした展覧会で、

これまで番組に出演したアーティストの中から、『美術手帖』 の岩渕貞哉編集長が、

新作を見てみたいアーティスト12名をセレクションし、実現したものです。

 

 

 

展覧会タイトルこそ、ブレイク前夜ですが、

12名の中には、人気も実力も兼ね備えたブレイク済のアーティストも。

出展作品はすべて購入可能ですが、

価格は数十万円ほど、中には100万円越えのものもありました。

 

 

さてさて、美術館やギャラリーの展覧会ではないため、

会場には特に作家自身や制作についての解説はありません。

しかし、どの作家も 『ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~』 に出演しているので・・・・・

 

 

 

YouTubeにアップされている動画で確認することができます。

事前にチェックしてから訪れるのも良いですし、

一つの動画が5分弱と短めなので、イヤホンを持参し、

その場でチェックするのもオススメです。

星

 

 

今回紹介されていた12人の作品の中で、

個人的に惹かれたのは、杉山有希子さんの作品群。

 

 

 

どんな作品なのか、その詳細は、

こちらの動画にお任せするとしまして(笑)↓

 

 

 

作品のコンセプト、モチーフや構図の美しさ、

そして、他では見たことがない独特のプリント方法。

 

 

 

こんな写真作品があったのか!

と、軽くカルチャーショックのようなものを受けました。

 

 

それから、もう一つ強く印象に残っているのが、松山しげきさんの作品です。

 

 

 

彼は、第一次大戦の頃使用されていたという、

ダズル迷彩をモチーフにしたインスタレーション作品で注目を集めているアーティスト。

今展では、その新作となる 《Portrait of dazzle》 シリーズが発表されていました。
《Portrait of dazzle》 は、松山さんにしては珍しい平面のシリーズです。

ネット上にアップされた無数の顔写真から目だけを正確にトレースし、

それ以外の情報、例えば、人種や性別、体型などは全く別の人間に描き変え、

その人物の髪型や肌をダズル迷彩で覆ったものです。

 

 

 

決して見たことないはずなのに、どこかで見たことあるような。

不気味なのに、なぜか目が離せない。

観れば観るほど、心がザワつく作品でした。

 

 

 

ウルトラセブンの宇宙人に、

こんな感じのがいたような?いなかったような?

 

 

ちなみに。

12人のアーティストの中には、2014年に、

損保ジャパン美術賞FACE展グランプリを受賞した川島優さんも。

 

 

 

「耽美系日本画家の新星」 と評される川島さん。

今展では、最新作が3点出展されていました。

 

 

 

そのうちの1点、《Toxic》 が、

う~ん、誰かに似ているような・・・。

 

 

 

さんざん悩んだ末に、自分の中では、

森山良子さんということで決着しました。

あくまで、自分の中では。

ざわわとさせてしまったら申し訳ありません。

 

 

 

 

1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles