現在、国立新美術館で開催されているのは、
“ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会” という展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
テーマはズバリ、日本のファッション。
終戦直後から現在まで、75年の歴史を辿るファッション展です。
史上最大規模のファッション展という触れ込みは伊達ではなく!
膨大な数の衣服が会場を埋め尽くしていました。
その光景は、思わず飲まれてしまうほどに圧巻!
ファッションに興味がない方でも、
目を奪われてしまうこと請け合いです。
また、衣服以外の資料の展示も充実しています!
特に充実していたのが、時代を切り取ってきたファッション誌。
ファッション展として楽しめるのはもちろんのこと、
文化史、流行史の展覧会としても楽しむことができました。
ちなみに、僕個人が世代的に一番ドンピシャだったのは、こちら↓
高校時代、クラスの女子は皆、
ルーズソックス履いてましたっけ。
『egg』 を読んでましたっけ。
ファッション展の紹介記事ながら、
雑誌の話ばかりするのも恐縮ですが。
もう一つ印象に残っているのが、『ミスターハイファッション』 という雑誌です。
今は廃刊となっているそうですが、その創刊号の表紙を飾っていたのは・・・・・
なんと長嶋茂雄さん。
ミスター繋がり?
だいぶ攻めたキャスティングです。
あと、ミスターのおでこに、雑誌名が被っちゃってるし。
ファッションで一番印象に残っているのは、
1980年代のDCブランドを紹介するコーナーです。
今観てもセンスがキレッキレ。
どれも着れる気がしないオシャレっぷりです。
中でも、着れる気がしなかったのが、こちらのファッション。
現代において、こんな派手な服を着こなせるのは、ドン小西さんくらいではなかろうか。
そう思いつつ、デザイナーの名前を確認すると、「小西良幸」 とありました。
・・・・・・・・・・・。
ドン小西さんって、ファッションデザイナーだったのですね (汗)
てっきりファッション評論家だとばかり・・・。
ドン小西さんのその一面を知れたのが、今回の一番の収穫です。
それから、ファッションデザイナーといえば、
もう一人印象的だったのが、コシノジュンコさん。
とても同じ人がデザインしたとは思えないくらいに、
時代ごとに、新たなスタイルのファッションを発表していました。
こんなにも多彩なデザイナーだったのですね (驚)!
これほどまでにファッションのスタイルは変遷しているのに、
むしろあのヘアスタイルが不変であることにもビックリしました。
ちなみに。
時代を感じるファッションや、
奇抜なファッションは多々ありましたが。
個人的にもっとも印象に残っているのは、映画 『狂った果実』 で、
実際に石原裕次郎が着ていたという森英恵さんデザインの赤いアロハシャツです。
アロハシャツとはいうものの、アロハ感はなし。
じーっと眺めていたら、都こんぶのパッケージに見えてきました。