現在、東京ドームシティ内のGallery AaMoで開催されているのは、
“大ゴジラ特撮王国~オールゴジラ大集結!!~ in東京ドームシティ” という展覧会です。
ゴジラはゴジラでも、元巨人軍のゴジラではなく、
円谷プロダクションが生んだ世界的キャラクターである本家本物のゴジラの展覧会です。
会場の入り口で待ち構えていたのは・・・・・
『ゴジラ』 シリーズの長い歴史の礎を築いた初代ゴジラです。
想像していたよりも、意外と小柄で驚きました。
むしろ、この小柄なスーツであの迫力を生み出していたとは!
特撮技術のスゴさを改めて実感させられました。
さてさて、展覧会では、ゴジラスーツを筆頭に、
実際に映画で使われた小道具や台本など貴重な資料が多数紹介されています。
くわえて、これまでに公開された 『ゴジラ』 シリーズすべてもパネルで紹介されています。
それらの中には、もちろん庵野監督による 『シン・ゴジラ』 も。
なんとなく、『シン・ゴジラ』 が、
『ゴジラ』 シリーズを原点回帰した初の映画という印象がありましたが。
実は、シリーズを重ねるに連れて、
「ゴジラ=子どもたちのヒーロー」 となっていた印象を、
『シン・ゴジラ』 よりも先にリセットした回があったそうです。
それは、1984年に公開された 『ゴジラ』。
原点回帰して、ゴジラを恐怖の象徴として描いた映画だったそうです。
1975年の 『メカゴジラの逆襲』 以来、約10年ぶりに復活したのだとか。
と、せっかくこの1984年版でリセットしたに関わらず、
やはり回を重ねるごとに、ゴジラはヒーロー的なスタンスに。
そこで、2004年の 『ゴジラ FINAL WARS』 を機に、
再び 『ゴジラ』 シリーズは、長い眠りにつくことになったのでした。
こう考えると、『ゴジラ』 シリーズは、
その長い歴史の中で、何度も終了、復活を遂げていたのですね。
商店街にある何度も閉店セールを行う店くらいのしぶとい生命力。
いかに、ゴジラが日本人に愛されたキャラクター、
そして、コンテンツであるかを実感させられる展覧会でした。
ちなみに。
あれほどの社会現象になった 『シン・ゴジラ』。
その観客は、800万人を突破したそうですが、
なんと初代の 『ゴジラ』 の観客動員数は、830万人なのだそうです。
『シン・ゴジラ』 をしても抜けなかった記録なのですね。
怪物的、いや、怪獣的記録です。
なお。
今回の展覧会で個人的に小さく気になったのは、
2003年の 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』 に関して。
この映画でモスラを呼ぶ小美人の一人として出演していたのが・・・・・
長澤まさみだったそうです。
『ゴジラ』 シリーズと人に歴史あり。