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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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カラフル

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松岡美術館で開催中の “カラフル” という美術展に行ってきました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-カラフル


かなりシンプルなタイトルの “カラフル” ですが、
具体的には、どのような美術展なのでしょうか?
まずは、1つ目の展示室に入ってみましょう。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-カラフル


こちらでは、 「カラフル*チャイナ」 と題して、
文字通り、カラフルなチャイナ (=中国陶磁器) ばかりを展示しています。

三彩にはじまり、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-三彩


青や赤のお馴染みの陶磁器に、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-カラフル


五彩と呼ばれる陶磁器などなど。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-五彩


色とりどりの中国陶磁器たちが展示されていました。
ただ、これくらいのカラフルさ (?) は、これまでに観た中国陶磁器の展覧会にて経験済み。
“カラフル” と、わざわざ謳うくらいですから、
もっともっとカラフルな中国陶磁器を観たいものです。

・・・と、意地悪なことを思っていたら、
展示の半分を超えたあたりから、怒涛のようにカラフルなチャイナが目に飛び込んできました。
そのカラフルさ (?) は、想像していた以上です。

ブラジルっぽいカラーリングの陶磁器もあれば、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ブラジル


ボンタンアメのパッケージっぽい配色の陶磁器もあれば、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-盆たん雨


キャスキッドソンっぽい陶磁器もありました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-キャスキッドソン


なんとなく自分の中で、中国陶磁器に対する固定概念のようなものがありましたが。
今回の展示を通じて、その固定概念が払しょくされた気がします。

ちなみに、今回展示されていた中国陶磁器の中での僕のイチオシは、 《五彩百鹿文壺》
ゆるキャラのような鹿が、壺一面にびっしり描かれています。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-五彩百鹿文壺


カラフルなチャイナを堪能した後は、
2つの展示室で展開されている 「四季の色彩」 という特集展示へ。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-四季の色彩  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-四季の色彩


こちらでは、下村観山の作品や、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-下村観山


円山応挙の屏風絵に、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-円山応挙


そして、現在活躍中の日本人洋画家の作品まで、
四季をテーマにした日本の絵画を展示しています。
チャイナのカラフルさのような視覚的なカラフルさとは違って、
“四季によって移り変わる日本の自然” という概念的なカラフルを紹介していたような気がします。

こちらで紹介されている作品は、
基本的に、日本の四季を感じられる落ち着いた絵ばかりでしたが。
個人的に印象に残っているのは、それとは真逆の・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-赤富士図


小松均の 《赤富士図》 という一枚。
この絵からは、得体のしれないオーラが、これでもかというくらいに発せられていました。
雄大な富士山の絵は、これまでに数多く目にしてきましたが、
不穏な空気に満ちた富士山の絵は、これが初めて。
天変地異の前触れという印象を受けました。
どうか富士山が噴火しませんように。



ちなみに、 “カラフル” が開催されているのは、美術館の2階ですが。
美術館1階の常設展示室では、いつもと同様に、
エジプト美術や現代彫刻、ガンダーラ美術など、多彩な松岡コレクションが展示されています。
何よりもカラフルだったのは、松岡コレクションそのものと言えましょう (笑)
星





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