芸術界の巨匠たちの名前が付いた飲食店をレポートする企画。
それが、『あなたの街の巨匠たち』。
2010年の10月にスタートし、これまでに実に46軒の飲食店を紹介してきました。
さてさて、緊急事態宣言の延長が決定してしまいましたね。
緊急事態宣言により、今、飲食業の世界はかつてない苦境に立たされています。
一部の報道によれば、コロナの影響で倒産した飲食店は過去最多になるのだとか。
過去に紹介した46軒のお店は、今どうなっているのでしょうか?
その現状を調べたところ、驚愕の事態が明らかになりました。
必ずしもコロナが影響とは限りませんが。
臨時休業中のお店・・・3軒
閉店したお店・・・・・・・12軒
まさかまさかの46軒中の15軒!
ほぼ3分の1です。
飲食業の世界は、本当に大変なことになっていたのですね・・・。
が、しかし、冷静に考えてみると、僕の住んでるエリアにも、
閉店した飲食店はありますが。さすがに3分の1も閉店していないような??
つまり、このデータから導き出される結論は・・・・・
巨匠の名前が付いたお店は、閉店しやすいということ
そういえば。
これまでにも、この企画で訪れようとリストアップしていたお店が、
いつの間にか閉店していた、あるいは新装開店していた例は多々ありました。
そこで、本日はそんなかつて存在していた巨匠の店の数々を紹介いたしましょう。
・中央区日本橋室町でロートレック
レストランでもパブでもなく、レストランパブ。
レストランパブという言葉は初めて聞きましたが、
ただ、なんとなくロートレックには合っている気がします。
ほとんど情報が無いですが、ハンバーグが美味しかったようです。
・千代田区神田小川町で魯山人
美食家で陶芸家、書道家の北大路魯山人の名を冠したラーメン屋。
訪問したことがあるラーメンブロガーさんたちの記事を読むと、
やはりその内装はラーメン屋というよりも、料亭のようだったそうな。
また、さすが稀代の美食家の名を名乗るだけあって、
オープン当初はすべてのメニューが1000円を超えていたそうです。
海老真丈塩羅麺や生海苔塩羅麺のように、
ラーメンをあえて漢字で表記していたのも魯山人を意識してのことなのでしょう。
・富山県富山市でシーレ
どうやら2009年に閉店してしまった模様。
やはり夭折の巨匠の名前を付けるのは縁起が悪いのかもしれませんね。
エゴン・シーレの絵と言えば、なんとなく茶色い色合いの印象がありますが。
それに合わせたのか、たまたまなのか、
トヤマノエゴン・シーレは、カレーが美味しいお店だったようです。
なお、こちらの方のブログを拝見するに・・・・・
コーヒーカップにもエゴン・シーレがプリントされていたみたいですね。
富山県は毎年のように訪れているので、
もし閉店していなかったら一度は行ってみたかったです。
・大阪府堺市でバスキア
あのバスキアと同じ名前であるものの、
スペイン料理、地中海料理のお店だったようです。
そこは、ニューヨークであれよ!
しかも、スチームされたロブスターが名物だったそうです。
ハンバーガーやホットドッグじゃないんかい。
・港区六本木で若冲
内装を見るに、若冲をかなり意識したお店なのですが。
若冲が得意とした鶏にちなんで鳥料理でもなく、
青物問屋生まれの若冲にちなんで野菜料理でもなく、
お店の一番の名物は、雲丹しゃぶ鍋だったようです。
いや、若冲関係ないがな!
あと、メニューの中に、「店長のわがままエビマヨ(880円)」 なる料理がありました。
店長の気まぐれは聞いたことありますが、店長のわがままって??
店員全員が反対したのに、店長がわがまま言って、
無理矢理にでも、エビマヨをメニューに加えたのでしょうか。
いつまでもあると思うな親と金と巨匠の名前が付いたお店。
巨匠の名前が付いていても、付いていなくても、
飲食店のみなさま、コロナに負けないでくださいませ!