~前回までのあらすじ~
“文化財の日本代表” である国宝。
その全メンバーは、現時点で、1085件。
そんな国宝ジャパンをすべて招集するべく、国宝ハンターは、日々東奔西走している。
11月。
文化の日を中心に、日本の各地で、国宝の数々が限定公開される季節。
国宝ハンターにとって一番大切な季節である。
そう。絶対に見逃せない国宝が、そこにある。
~10月28日 国宝7Days 【1日目】~
「今日から、一週間、毎日休まずに国宝を観る!」
一週間、国宝ハンターに専念できるのでしたら、かなり楽に出来そうなチャレンジですが。
アートテラーとしての仕事もあるし、アルバイトの仕事もあるし、
ブログの記事も毎日書かなくてはいけないし・・・と、考えると、本当に達成できるのか一抹の不安はあります。
まぁ、そんな風に悩んでいるヒマすらありません。
本日は、午後から、自分が主催する大東京お笑い建築ツアーの予定。
それまでに、本日10月28日までしか公開されていない国宝を観に行かなくては。
というわけで、やってきたのは、トーハク。
実は、2週間前にも、トーハクを訪れていたのですが、
ここ最近の傾向から、平成館の常設展示で国宝が新たに展示されることはないので、
本館をくまなく観賞して、平成館には寄らずに、そのまま帰ってしまっていたのです。
・・・が。
現在、平成館1階では、
“尚意競艶 ―宋時代の書―” という企画展が開催されており、
智積院所蔵の 《金剛経〈張即之筆/〉》(ジャンル:書跡・典籍) が展示されているのだとか。
しかも、10月28日まで!
どうにか最終日に滑り込みで、目に焼き付けることが出来て、ホッと一安心。
これだけを観て、すぐに、この日の大東京お笑い建築ツアーの集合場所である田町駅へ。
トーハクでの滞在時間は、驚異の1分です (笑)
ちなみに、その後の調べで、 《金剛経〈張即之筆/〉》 は、
10月30日より書道博物館で展示されることがわかりました。。。
無理して、今日に観る必要は無かったのね (泣)
~10月29日 国宝7Days 【2日目】~
おはようございます。
今日は、遠出をします。
自宅を出発したのが、7時。
8時10分の浅草発の電車に乗って・・・
日光へとやってきました!!
(有料特急に乗れる身分ではないので、片道2時間かかりましたw)
日光に来るのは、小学生の時の修学旅行以来です。
本日は、関東有数の国宝の地・日光で、大量得点を狙いたいと思います。
というわけで、まずは、日光東照宮へ。
拝観料を払おうとして・・・ビックリ!!
何、1300円ですと?!
京都のお寺でも、こんなには高くないですよ。
お寺を拝観させて、1300円とは、殿様商売もいいところです。
・・・あ、殿様の商売でしたか。
もちろん、平民なので、ゴネるわけもなく、1300円払って境内へ。
秋の行楽シーズンということもあって、境内は観光客で、ごった返していました。
東照宮と言えば、三猿。
でも、こちらは、国宝ではないので、
国宝ハンター的には、テンションは上がらざる。
国宝ハンター的にテンションが上がるのは・・・
《東照宮陽明門》 です。
これまでに、 《本願寺唐門》 や 《豊国神社唐門》 など、数々の国宝の門を目にしてきましたが。
そんな国宝の門シリーズ (?) の中でも、 《東照宮陽明門》 はトップクラスではないでしょうか。
そんな 《東照宮陽明門》 をくぐれば、いよいよ東照宮の本殿とご対面です!!
・・・・・・・・・・えっ?
まさかまさかの修理中。
「こんな状態なのに、1300円も取ったのかよ!」 と、怒り再沸騰です (笑)
・・・とは言え、実は、 《東照宮本殿、石の間及び拝殿》 に関しては、
「第七話 国宝ハンター、出くわす!」 で、附の大工道具を観ているので、すでにハンティング済。
しかし、東照宮がスゴいのは、ご存じ “眠り猫” がいる 《東照宮東西廻廊》 も、
《東照宮正面及び背面唐門》 も、
そして、鳥の彫刻がカワイイ 《東照宮東西透塀》 も、
それぞれが、独立して国宝に指定されているところ。
東照宮に来るだけで、一挙に6件の国宝を目にすることが出来るのです♪
ちなみに、せっかく東照宮に来たのだからと、奥宮にも参拝してきました。
ここに上がってくるまでは、なかなかハードな道のりでしたが。
奥宮は、残念ながら重要文化財。
国宝ハンター的には、得るものがありませんでした (笑)
唯一、得たのは、奥宮にある自販機では、お~いお茶しか売っていないというトリビアです。
さて、東照宮を十分に堪能した後は、東照宮と同じ “日光山” にある輪王寺へ。
現在、輪王寺は、平成30年までの予定の平成大修理の真っ最中。
そのため、本堂である三仏堂は、まったく有難味の無い姿になっていました (笑)
もし観光として訪れていたら、これほどガッカリする光景はありませんが。
僕の旅の目当ては、あくまで国宝。
三仏堂は、正直、どうでもよくて、
徳川家光の霊廟である大猷院霊廟さえ見られれば、それでよいのです。
さて、そんな大猷院霊廟は、三仏堂から少し離れた場所にありました。
550円の拝観料を支払って、大猷院の中へ。
・・・・・・・・・・えっ?
「こちらも、もしや工事中?」 と心配になったのですが、
どうやら、工事しているのは二天門だけで、あとは通常営業中 (?) でした。
こちらの夜叉門の先に待っていたのが、
お目当ての 《輪王寺大猷院霊廟 本殿・相の間・拝殿》 でした!
「お~~~~!!」
日光で目に出来るラストの国宝建造物の登場に、テンションが上がります!!
・・・あ、すいません。静かにします。
いやぁ、しかし、今年の夏に、
“埼玉日光” と呼ばれる新国宝の 《歓喜院聖天堂》 を観ましたが。
ホンモノの (?) 日光は、格が全然違いますね。
こちらの方が、王者の風格が漂っていました。
さて、東照宮、輪王寺と続いて、お次は、二荒山神社へ。
国宝の刀を2件所蔵している二荒山神社。
そんな二荒山神社では、現在・・・
国宝の刀を2つ公開している宝刀展を開催しているとのこと。
実は、今回、このタイミングで日光に来たのは、
この宝刀展が開催されているからに他なりません。
「さぁ、あとは、この宝刀展さえ見れば、日光での国宝ハンティングは終わりだ♪」
と、ここまでの順調な国宝ハンティングぶりに、すっかり余裕をこいていたのですが・・・。
この二荒山神社にて、とんでもないことが発覚しました!!
それは、一体何なのか?
国宝ハンター曰く、 “国宝ハンター史上最悪のロケ” の全貌とは??
やはり一筋縄でいかない国宝ハンターの旅。
続きは、明日!
今現在の国宝ハンティング数 264/1085
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中
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第三十八話 国宝ハンター、怒涛の7日間が始まる!
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