駒込駅から、徒歩8分。
10月20日にオープンしたばかりの東洋文庫ミュージアムに行ってまいりました。
こちらは、日本最大の “本” のミュージアム。
東洋学の世界5大研究図書館の一つに数えられている東洋文庫。
(その蔵書数、約100万冊!!)
その東洋文庫の貴重なコレクションを、
一般の方に広く親しんでもらうべく開設したミュージアムです。
では、早速、中に入ってみましょう!
展示のスタートは、こちらのオリエントホールから。
(写真撮影は、可能です。ただし、フラッシュ撮影は不可)
写真右にある展示ケースは、なんと国内最長の展示ケースなのだとか。
その展示ケースの中には、一体、何が展示されているのかと言いますと・・・
《ロビンソン・クルーソー漂流記》 に、
《国富論》 に、
《荒井白石遺書》 に。
世界中の貴重な古書が、ずらっと勢ぞろい。
しかも、ここに展示されているのは、
東洋文庫の誇るコレクションのほんのさわりにしか過ぎません。
恐るべし。。。
オリエントホールでの展示で驚いていては、いけません。
2階には、さらに衝撃的な光景が!
東洋文庫のコレクションの核の一つである “モリソン文庫” が、ずらりと並んだ部屋。
通称、モリソン書庫です。
ちなみに、モリソンとは、
オーストラリア生まれのジャーナリスト、G. E.モリソン博士 (1862―1920) のこと。
彼が、北京駐在中に収集した書籍の数は、約2万4千冊 (!) 。
それらは、今すべて、このモリソン書庫に。
この本で埋め尽くされた書庫の光景は、圧巻です。
しかも、ただモリソン文庫の膨大さで圧倒するコーナーではなく。
このように、
そのコレクションの一部が、きちんと解説付きで展示されたコーナー。
(音声でも解説があります)
量だけでなく、質でも圧倒されるコーナーです。
続く、ディスカバリールームは、
東洋と西洋との間の 「発見(ディスカバリー)」 の歴史を扱う展示室。
歴史の教科書でお馴染みのアヘン戦争の挿絵や、
歴史の教科書でお馴染みのルターが訳した聖書、
これまた、歴史の教科書でお馴染みの 《解体新書》 が、展示されていました。
いや、もう感服するしかないです。
・・・と、あれっ、 《解体新書》 に何が?!燃えてる?!
どうぞご安心を。
こちらは、最新の展示技法で、 《解体新書》 の解説が行われている様子。
しかし、本物の 《解体新書》 に、映像を投影してしまうなんて、なんとも贅沢な解説方法です。
ディスカバリールームを担当した後は、
いよいよ、この東洋文庫ミュージアムの目玉である 「国宝の間」 へ。
でも、そちらに辿り着くためには、この通路を通らねば、なりません。
東洋文庫最古の品である 《甲骨卜辞片》 が展示されている、この通路。
歩くときは、要注意です。
深いクレバスが、足元に!
何でも、最古の展示物を一挙に陳列したことで時空のゆがみが生じた結果なのだとか。
・・・って、どういう設定 (笑) ?
とりあえず、クレバスに落ちることはなく、国宝の間へ。
その模様は、明日の記事でお伝えします。
クレバスは、ともかくも (笑)
入館料880円で、これだけ知的な興奮が味わえるのは、破格!
絶対に、一度は訪れたいミュージアムです。
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東洋文庫ミュージアム
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