~前回までのあらすじ~
日本各地に散らばる国宝のすべてを、その目に焼き付ける!
そんな無謀な挑戦に、 (勝手に!) 挑むことにした国宝ハンター。
…と言いつつ、ほとんどが、トーハクでの国宝ハンティング。
このままでは、 「またトーハクで済ましてるじゃん。都内じゃん。」 という声が、寄せられてしまう!
まずい!まずいぞ、国宝ハンター!!
そこで、彼は、トーハクではない場所へ、国宝を探しに行くことに。
(…って言っても、結局都内ですけども)
駒込にある東洋文庫ミュージアム。
最近オープンした、このミュージアムの中には、
「国宝の間」 という部屋が存在しているらしい。
そんな情報を、風の噂で (=ネットサーフィンで) 、
手に入れた国宝ハンターは、早速、東洋文庫ミュージアムに。
そして、国宝の間へと、歩を進めた。
しかし。
国宝の間へは、簡単には進めない。
国宝の間へと続く通路には、
奈落の底へと続く、クレバスが待ち構えていた。
(このクレバスについては、昨日の記事を読むがよい)
しかし、すんでのところで、クレバスのトラップを回避した。
やはり、国宝をハンティングするというのは、一筋縄ではいかない。
そして、ようやく国宝の間へと到着。
こちらでは、東洋文庫が誇る貴重なコレクションが展示されている。
世界最大の 《東方見聞録》 のコレクションに、
100年間のうち、1年も満たない期間しか展示しないという門外不出の浮世絵コレクション、
…など、超貴重なお宝が、展示されていた。
が、これらは、残念ながら国宝には非ず。
国宝ハンターとしては、無視をせざるを得ない。
今回、国宝ハンターがゲットしたのは、こいつだ。
《史記〈夏本紀第二、秦本紀第五/(高山寺本)〉》 (ジャンル:書跡・典籍) 。
古代中国の漢の時代の歴史家・司馬遷が著した史書である。
どうやら、この辺りが、史記のクライマックスらしい。
秦の始皇帝について言及されているのだという。
・・・よ、読めない。
だが、そんな国宝ハンターを見越してか、
こんなにも優しいパネルが用意されていた。
(先ほど、クレバスで、国宝ハンターの行く手を阻んだはずなのに!)
ふむふむ。
なるほどなるほど。
もう一度、チャレンジしてみた。
・・・よ、読めない。
(さっきよりは、読めた…気はするが)
今現在の国宝ハンティング数 109/1082
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中
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第十話 国宝ハンター、(ヲコト点で)読む!
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