昨日は、江戸東京博物館で開催中の “川村清雄展” を紹介しましたが。
本日は、目黒区美術館で開催中の “もうひとつの川村清雄展” をご紹介いたします。
これまで、数多くの美術展を紹介してきましたが・・・
ここまで、堂々と便乗した美術展は初めてです (笑) !!
完全に、 “川村清雄展” に乗っかった形ですが、
こうもストレートなタイトルを付けられると、もはや一周回って、潔さすら感じます。
さて、こちらの “もうひとつの川村清雄展” では、
川村清雄の代表作の一つ 《村上彦四郎(村上義光 錦御旗奪還図)》 を中心に、
《ヴェネチア風景》 や、
《梅に雀》 など、
目黒区美術館所蔵の川村清雄作品が紹介されています。
これらの川村清雄作品は、その寄贈者の名前を取って、 “加島コレクション” と呼ばれているのだとか。
また、その “加島コレクション” と合わせて、
那珂川町馬頭広重美術館が所蔵する川村清雄作品の数々も展示しています。
そちらは、寄贈者の名前を取って、 “青木コレクション” と呼ばれているのだそうです。
ちなみに、今回の美術展が、“加島コレクション” と “青木コレクション” との初顔合わせ。
川村清雄ファンにとっては、2大コレクションの夢の競演というわけです。
さらに、そんな2大コレクションに加えて、
幸田露伴の 《洗心廣録》 をはじめ、川村清雄が装丁を手がけた数々の本も紹介しています。
川村清雄の装丁家としての一面も、
今回の美術展では、余すことなく紹介していました。
そういうわけで、タイトルが違うものならば、
一つの独立した川村清雄展として十分に成立していた美術展だった気がしますが。
なにぶん、ご本人 (=目黒区美術館) が、
『もうひとつの』 と言い切ってしまっているために、
「B面」 感や、 「補足」 感、 「おまけ」 感が、どうしても拭えませんでした。
タイトルや立ち位置って、とても大切な要素なのですね。
もちろん、美術展に、 「B面」 感や 「補足」 感を感じたからと言って、
川村清雄の作品そのものには、 「B面」 感や 「補足」 感は、ありません
江戸東京博物館に展示してある作品と同じくらいに、目を惹く作品が多数ありました。
例えば、 《なた豆に雀》 という作品。
こちらは、黒漆の上に、なた豆と雀の姿を油彩で描いた作品です。
飛んでいる雀の一瞬の姿が、黒い背景に浮かび上がる様は、
まるで、もの凄く高性能なデジカメで撮った写真であるかのよう。
思わず息をのむ作品です。
漆の上に鳥を描いた作品シリーズ (?) として、 《鸚鵡》 も展示されていました。
こちらは、朱の漆が使われていることや画題の違いからか、
《なた豆に雀》 と比べると、だいぶ華やかな印象の作品でした。
漆の上に描かれているため、絵の一部が剥がれ始めてしまっているのが残念。
このままの状態をキープしてもらいたいものです。
いや、しかし、 《鸚鵡》 よりも、状態が厳しいことになっている作品が・・・。
《題不明》 のこちらの作品は、なんと黒繻子帯の上に油彩で描かれている作品。
まぁ、それは、絵が剥がれてくるのも当然ですよね。。。
剥がれているとは言っても、まだ十分観賞に耐えうるレベルですが、
何度も何度も洗って着続けてるプリントTシャツみたいな状態になっていました (笑)
最後は、自分的に一番好みだった作品を。
江戸東京博物館のほうの川村清雄展に出展されていた滝の絵は、かなり素晴らしかったですが。
今回の目黒区美術館で出展されていた 《瀑布(瀧)》 も、良かったです♪
サイズが2回りくらい小さいので、迫力は劣るものの。
右下に描かれた猿たちの姿が、とてもいいアクセントになっています。
滝に猿・・・もしや、日光??
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本日は、目黒区美術館で開催中の “もうひとつの川村清雄展” をご紹介いたします。
これまで、数多くの美術展を紹介してきましたが・・・
ここまで、堂々と便乗した美術展は初めてです (笑) !!
完全に、 “川村清雄展” に乗っかった形ですが、
こうもストレートなタイトルを付けられると、もはや一周回って、潔さすら感じます。
さて、こちらの “もうひとつの川村清雄展” では、
川村清雄の代表作の一つ 《村上彦四郎(村上義光 錦御旗奪還図)》 を中心に、
《ヴェネチア風景》 や、
《梅に雀》 など、
目黒区美術館所蔵の川村清雄作品が紹介されています。
これらの川村清雄作品は、その寄贈者の名前を取って、 “加島コレクション” と呼ばれているのだとか。
また、その “加島コレクション” と合わせて、
那珂川町馬頭広重美術館が所蔵する川村清雄作品の数々も展示しています。
そちらは、寄贈者の名前を取って、 “青木コレクション” と呼ばれているのだそうです。
ちなみに、今回の美術展が、“加島コレクション” と “青木コレクション” との初顔合わせ。
川村清雄ファンにとっては、2大コレクションの夢の競演というわけです。
さらに、そんな2大コレクションに加えて、
幸田露伴の 《洗心廣録》 をはじめ、川村清雄が装丁を手がけた数々の本も紹介しています。
川村清雄の装丁家としての一面も、
今回の美術展では、余すことなく紹介していました。
そういうわけで、タイトルが違うものならば、
一つの独立した川村清雄展として十分に成立していた美術展だった気がしますが。
なにぶん、ご本人 (=目黒区美術館) が、
『もうひとつの』 と言い切ってしまっているために、
「B面」 感や、 「補足」 感、 「おまけ」 感が、どうしても拭えませんでした。
タイトルや立ち位置って、とても大切な要素なのですね。
もちろん、美術展に、 「B面」 感や 「補足」 感を感じたからと言って、
川村清雄の作品そのものには、 「B面」 感や 「補足」 感は、ありません
江戸東京博物館に展示してある作品と同じくらいに、目を惹く作品が多数ありました。
例えば、 《なた豆に雀》 という作品。
こちらは、黒漆の上に、なた豆と雀の姿を油彩で描いた作品です。
飛んでいる雀の一瞬の姿が、黒い背景に浮かび上がる様は、
まるで、もの凄く高性能なデジカメで撮った写真であるかのよう。
思わず息をのむ作品です。
漆の上に鳥を描いた作品シリーズ (?) として、 《鸚鵡》 も展示されていました。
こちらは、朱の漆が使われていることや画題の違いからか、
《なた豆に雀》 と比べると、だいぶ華やかな印象の作品でした。
漆の上に描かれているため、絵の一部が剥がれ始めてしまっているのが残念。
このままの状態をキープしてもらいたいものです。
いや、しかし、 《鸚鵡》 よりも、状態が厳しいことになっている作品が・・・。
《題不明》 のこちらの作品は、なんと黒繻子帯の上に油彩で描かれている作品。
まぁ、それは、絵が剥がれてくるのも当然ですよね。。。
剥がれているとは言っても、まだ十分観賞に耐えうるレベルですが、
何度も何度も洗って着続けてるプリントTシャツみたいな状態になっていました (笑)
最後は、自分的に一番好みだった作品を。
江戸東京博物館のほうの川村清雄展に出展されていた滝の絵は、かなり素晴らしかったですが。
今回の目黒区美術館で出展されていた 《瀑布(瀧)》 も、良かったです♪
サイズが2回りくらい小さいので、迫力は劣るものの。
右下に描かれた猿たちの姿が、とてもいいアクセントになっています。
滝に猿・・・もしや、日光??
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