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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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とに~が選ぶ “カワイィ~♪” 猫のアートランキング~西洋美術版~

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2022年2月22日。

2が6つも並ぶ本日は、

ただの 「猫の日」 ではなく。

「スーパー猫の日」 なのだそうです。

 

「猫の日」 といえば、今から10年以上も前にこんな記事を書きました。

 

 

 

その際には、西洋の美術作品に、

可愛い猫の絵は1点も無い的なことを言ってましたが。

探せば、ちゃんとカワイイ作品が多々ありました。

若かりし頃の発言とはいえ、今さらながら猛省したいと思います。

西洋美術の巨匠の皆様、大変申し訳ありませんでした。

 

第7位 ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ジュリー・マネ (猫を抱く少女)》

 

 

 

意外にも、猫の絵を多く描いているルノワール。

それらの猫の絵の中でも特にカワイイのが、こちらの1枚。

なんて無防備な表情なのでしょう。

眺めているだけで多幸感に浸れる作品。

さすが 「幸福の画家」 ルノワールです。

 

 

第6位 ピエール・ボナール 《白い猫》


 

 

猫は液体とはよく言いますが。

こちらは、液体というよりはスライム状の猫。

手足やしっぽがビヨ~~~ンと伸びています。
そして、完全に首が体にめりこんでいます。
ジャミラみたいに。
気持ち悪い要素が満載なのに、

しばらく見てると、不思議と可愛く思えてきます。

 

 

第5位 フランツ・マルク 《猫》

 

 

 

動物を愛し、動物と一つになろうとした画家フランツ・マルク (性的な意味でなく)。

特に馬が好きだったようですが、猫の絵も描いています。

遊び疲れたのでしょうか。

スヤスヤ寝入る姿が可愛くてなりません。

 

 

第4位 ジョン・ウィリアム・ゴッドワード 《怠惰》

 

 

 

なんとも微笑ましい光景のように思えますが。

タイトルは、《怠惰》

この女性は本当は何かしなくてはいけない大事なことがあるのでしょうね。

でも、猫と遊ぶのをやめられないみたいな。

猫じゃらし替わりのクジャクの羽根。

セレブの猫遊びです。

 

 

第3位 カール・ケーラー 《ソファの上の仔猫》

 

 

 

オーストリアに生まれ、アメリカで活躍した画家カール・ケーラー。

彼は猫の絵、それも、中世の肖像画風に仕立てた猫の絵を多く残しています。

ちなみに、代表作は、《我が妻の愛人たち》

 

 

 

究極の猫婦人として知られていたアメリカの大富豪、

ケイト・バーゾール・ジョンソンの依頼によって描かれた作品です。

彼女が飼っていた約350匹の猫のうち、42匹が描かれています。

カール・ケーラーは1匹1匹スケッチし、

完成するまでにはなんと約3年もかかったそうです。

 

 

第2位 ユリウス・アダム 《籠の中の青いタオルと猫》

 

 

 

ユリウス・アダムはドイツの画家。

特に猫を描いた絵で人気を博し、

“猫のアダム(Katzen-Adam)” と呼ばれていたそうです。

おそらく、この2匹の猫はそのポーズから推測するに、

ラファエロの 《システィーナの聖母》 の下に描かれている天使をイメージしているのでしょう。
(サイゼリヤでよく見かけるあの絵です!)

ユリウス・アダムの描く猫の絵は、どれもあざといくらいにカワイイです。

 

 

 

第1位 アンリエット・ロナー・ニップ 《音楽家》

 

 

 

オランダの女流画家アンリエット・ロナー・ニップ。

やんちゃな猫を描かせたら右に出る者はいない史上最強の猫絵師です。

画面の中にカワイイが大渋滞しています。

 

 

 

最後に。

今回リサーチするなかで見つけた、

西洋美術史上最も可愛くない猫の絵がこちら。

 

 

 

残念ながら、作者不詳。

まぁ、でも、作家本人にとっては、

名前が残らなくて、逆に良かったのではなかろうか。

猫というより、オッサン。

しかも、顔の部分だけ少しズレ落ちている、

もしくは、ボコッと陥没してしまっているかのよう。

可愛くないを通り越して、もはやホラーの域です。

 

 

 


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