大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回の舞台は、大使館や宗教施設が多く、
某有名私立大学でもお馴染みな街 “芝・三田” 。
江戸の裏鬼門に当たるこの街に、建築家たちが作った名建築の数々とは?
(現在進行形で竣工中の建築もあります)
01 SHIBAURA HOUSE/妹島和世
東京都港区芝浦3-15-4ここに注目!
○“公園のような建築”という概念で建てられた7層のオフィスビル
○中二階や吹き抜けのよって各フロアを組み合うように構成している
○コーナーに面した吹き抜けはスチールネットで覆われている
[とに~の呟き]
「スケスケなビルです。
ハロウィンの時期に訪れたので、1階部分に、いろいろと貼られちゃっていました(笑)」
02 駐日クウェート大使館 /丹下健三
東京都港区三田4-13-12
ここに注目!
○日本国内には少ない70年代の丹下健三の作
○上層部 (大使公邸) と下層部 (大使館の事務室) とをダイナミックに構成した建築。
○当時は珍しかった空中庭園がアクセントになっている
[とに~の呟き]
「閑静な住宅街に突如として現れる基地のような建築!
建物のど真ん中に抜ける空間がありました。ジェンガの途中のような感じです。」
03 蟻鱒鳶ル/岡啓輔
東京都港区三田聖坂途中 ここに注目!
○一級建築士・岡啓輔さんが、2005年よりたった一人で製作しているビル (地下1階地上4階)
○コンクリートも自家製で、その耐久性は200年とされる (既存のコンクリートは、約35年)
○名前の由来は、地の 『蟻』+水の 『鱒』 +空の 『鳶』 +巨匠の 『ル』
[とに~の呟き]
「ツアー中に、作業をしている岡さん本人に遭遇!アポなしで、インタビューさせて頂きました。
かれこれ7年半かけて、ここまで完成させたとのこと。
その特異な外観と、まだ完成しなさそうな様子は、まさに、日本のサクラダ・ファミリア!
ちなみに、最終的には、雑貨店になるみたいです (笑)」
04 普連土学園/大江宏
東京都港区三田4-14-16
ここに注目!
○日本におけるDOCOMOMO100選に選定されている学校建築
○円柱のコロネード (列柱) と赤い方形の屋根が特徴的
[とに~の呟き]
「建物よりも何よりも。
“普連土学園” と書いて、 “ふれんど学園” と読むことに驚きました。
“馬路須加女学園” と書いて、 “まじすか女学園” と読むみたいなものですね。」
05 簡易保険事務センター (旧逓信省簡易保険局)/逓信省経理局営繕課
東京都港区三田1-4 ここに注目!
○東京都内では数少ない戦前築の逓信建築
06 綱町三井倶楽部/ジョサイア・コンドル
東京都港区三田2-3-7 ここに注目!
○現存する数少ないジョサイア・コンドル建築のうちの1つ
○ルネサンス様式を基調とした宮殿造りの館
[とに~の呟き]
「旧逓信省簡易保険局と綱町三井倶楽部が向かい合っていました。
この界隈に来るのは初めてでしたが、タイムスリップした気分になりました。
なんだか映画のようなセットのような一体です。」
07 駐日オーストラリア大使館/デントン・コーカー・マーシャル
東京都港区三田2-1-14
ここに注目!
○オーストラリア一の建築会社デントン・コーカー・マーシャルによる設計
○オーストラリアのモダンなイメージを表現
○建物の外壁はPVF2コーティングのアルミ仕上げ
[とに~の呟き]
「パッと見、まったくオーストラリア感はありませんが。
檻に入ったカンガルーがいるので、オーストラリアの大使館だとわかります (笑)」
実は、名建築の宝庫だった “芝・三田” 。
続くvol.2では、昭和を代表するあのタワーが登場します!
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建築家のミタ ~芝・三田編vol.1~
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