現在、シャネル・ネクサス・ホールで開催されているのは、
“Soul ジェーン エヴリン アトウッド展” という展覧会です。
第1回ユージン・スミス賞やアルフレッド・アイゼンスタットをはじめ、
数多くの賞を受賞してきたアメリカ人の写真家、ジェーン・エヴリン・アトウッド。
その日本では初となる展覧会です。
ちなみに。
これまで同様に、会場デザインを手掛けているのは、
気鋭のアートディレクター・グラフィックデザイナーのおおうちおさむ氏。
これまで同様に、いや、これまで以上に、
複雑なレイアウトの空間となっていました。
スタイリッシュにして、ラグジュアリー。
この展示空間を観るためだけにでも訪れる価値ありです。
もちろん。
ジェーン・エヴリン・アトウッドの作品も、観る価値は大いにあり!
シャネルが主催する写真展ということで、
さぞかしオシャンティーな写真かと思いきや。
彼女が初めて撮影したシリーズは、
パリの路上に立つ娼婦たちや盲目の子どもたちの姿を捉えたもの。
その後も、女囚たちやエイズ患者、地雷の犠牲者など、
苦難と向き合いながら、生き抜いている人々を撮影し続けています。
それも、パッと撮影してパッと終わり、ではなく。
数年間、時には10年以上にも渡って対象に密着し、
被写体を十分に理解した上で、撮影に臨んでいるのだとか。
写真を1点観るごとに、『ザ・ノンフィクション』 を1本観た感覚になります。
脳内で 『サンサーラ』 が流れること必至です。
さてさて、出展されていた作品の中で、
特に印象に残っているものをいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、こちらの1枚から。
何人もの人に同時に触られるという経験がなかったのでしょう。
その戸惑いからか、猫が完全にフリーズ状態になっています (笑)
表情はどことなく加藤茶のよう。
続いては、こちらの一枚。
苦難と向き合う人々を主に撮影しているアトウッド。
ということは、この人は、常にヘビに巻き付けられている、
そんな苦難と日々向き合い続けている方なのかもしれません。
ヘビが大量発生している街の住人とか。
・・・・・・・と、変な想像をしていたら、ゾッとしてきました。
ゾッとしたといえば、こちらの写真も。
一体どこで撮影されたのか。
ヒントが少なすぎて、写真からはわかりません。
何はともあれ、気になるのは中央のぬいぐるみ。
気になって寄ってみたところ・・・・・・・
ミッキーに似た何やらでした。
顔は完全に猟奇殺人犯。
もしくは、デスゲームの主催者です。
Kではじまる名前なのでしょう。
最後に紹介したいのは、こちらの写真。
いろいろと想像を掻き立てられますね。
『写真で一言』 の大喜利のお題になりそうな一枚。
ちなみに、僕も回答を考えてみました。
この日はパズーがいなかった。