先週、歴史の教科書でお馴染みの登呂遺跡に行ってきました。
正直なところ、想像していたよりも “遺跡感” (←?) が無くて、拍子抜けしてしまいましたが。
そんな登呂遺跡の近くに、登呂遺跡以上に、
“遺跡感” (←??) を放っている建物がありました!!
こちらは、登呂遺跡とは特に関係のない静岡市立芹沢銈介美術館。
型絵染の人間国宝・芹沢銈介の作品約800点と世界の工芸コレクション約4500点を収蔵した美術館です。
敷地に一歩踏み入れると、そこには、登呂遺跡というよりはローマの遺跡のような光景が広がっていました!
こんな異彩を放つ美術館を設計した建築家は、
同じく異彩を放つ渋谷区立松涛美術館を設計した白井晟一であることが判明。
現在は、特別展で、館内の写真撮影は禁止のため、画像は紹介できませんが。
(通常は館内の写真撮影はOKだそうです)
美術館の内部も、白井晟一ワールドは全開!!
これまで数多くの美術館を訪れてきましたが、
ここまで個性的な美術館には、そうそう出会えるものではありません。
僕の中の 『一度は見ておきたい美術館建築リスト』 に、
静岡市立芹沢銈介美術館の名を書き加えておきたいと思います。
・・・・・・・と、あまりに美術館の印象が強烈すぎて、
開催されていた美術展の印象が薄まってしまった感は否めませんが (笑)
あくまで、美術展のガイドなので、ここからは、美術展の紹介を。
静岡市立芹沢銈介美術館で、現在開催されているのは、
““芹沢銈介 布に寄りそえば、色と模様がうたいだす” という美術展。
展示されているのは、静岡市立芹沢銈介美術館と柏市教育委員会が所蔵する選りすぐりの芹沢銈介の代表作。
芹沢銈介展の決定版と呼ぶに相応しい充実の美術展です。
《鯛泳ぐ文着物》 に、
《丸紋いろは六曲屏風》 に、
《破れ格子文着物》 などなど、
実に、111点もの芹沢銈介作品が展示されていますので、
これまで芹沢作品に興味を持てなかったという方でも、きっと1点くらいはお気に入りの作品が見つかるはず。
ちなみに、僕が気に入った作品を挙げてみますと・・・
《貝文着物》 に、
《御滝図のれん》 に、
《晴雨二曲屏風》 に、
《州浜形四季文屏風》 に・・・って、結構ありますね?!
意外と、自分は芹沢銈介の作品が好きなのかもしれません。
これを機に、僕の中の 『好きな工芸家リスト』 に、
芹沢銈介の名を書き加えておきたいと思います。
そんな僕の好きな工芸家・芹沢銈介 (←早速!) の作品が、数多く展示されていましたが。
今回一番のお気に入り作品が、こちら↓
“ん?ジグソーパズル柄??”
と思いきや、 《甕垂文着物》 とのこと。
甕の淵側の釉薬の垂れた部分を、
着物の紋様にしようとする人は、世界中探しても、芹沢銈介だけではないでしょうか。
オンリーワンの建築を生み出す白井晟一の空間の中で、
オンリーワンの染色作品を生み出す芹沢銈介の作品に囲まれる美術展。
一見の価値アリです。
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芹沢銈介 布に寄りそえば、色と模様がうたいだす
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