アートテラー・とに~が信じる美術に関する説を検証していく企画。
それが、『水曜日のアートテラー』です。
今年、東京国立博物館こと、
トーハクは、めでたく開館150周年を迎えました。
そんな記念イヤーを祝して、トーハクでは今年、
さまざまなスペシャル企画が開催されていくようです。
それらの中で注目したいのが、こちらの企画。
5月12日よりスタートしたリアル脱出ゲーム「東京国立博物館からの脱出」。
トーハクがその舞台となるリアル脱出ゲームです。
今回はこの企画に関する説を提唱したいと思います。
それが、こちら!
実は何を隠そう、僕は、
幼い頃より、大のクイズ好きパズル好き。
謎解きも大好きで、リアル脱出ゲームも何度も体験済です。
それに加えて、アートテラーとして、
少なくともこれまでに100回近くはトーハクを訪れています。
それゆえ、どこに何かがあるか、
トーハクの中の人並に把握している自信があります。
つまり、リアル脱出ゲームの経験値と、
トーハクに関する知識を兼ね備えた僕が、
この企画に挑めば、誰よりも早くクリアできるはず。
それを今回は実際に検証してきました。
というわけで、5月某日。
小雨の降る中、検証開始。
公式HPに掲載されている所要時間は、2~3時間となっています。
であれば、アートテラーなら、
その半分、1時間あればクリアできることでしょう。
時刻は14時半。
意気揚々と、リアル脱出ゲームをスタート。
謎解きキットにトーハクのマップも掲載されていますが、
トーハクのマップが頭に入っているため、迷うことなく目的地に進むことができます。
これにより、タイムロスを減らすことができました。
また、ネタバレになるので、具体的な内容は控えますが、
普段、トーハクに置かれていないものに、すぐ気が付くこともできました。
実に、順調な滑り出し。
一度も止まることなく、スイスイとトーハクを進んで行けました。
ちなみに。
今回の検証には、アートテラーの弟子である國領浩子さんも参加。
師弟の連携プレイもあって、
快調も快調に、謎を解き進めていけました。
・・・・・・・・・途中までは。
開始から30分ほど経ったところで、
出題される謎の難易度が急激にアップ。
そのせいで、1問解くのに、
10分20分かかるようになってしまいました。
しかも、トーハクに関する知識が、無駄にありすぎるため、
「もしや、あの展示品が関係するのでは?」と余計なことまで考え始める始末。
むしろ、アートテラーであることが足を引っ張っていた気がします。
その後、どうにかこうにか、
自力で最終問題までたどり着くも・・・・・・・
ここで、まさかの閉館時間に。
トーハクから出ざるを得ませんでした。
リアル脱出ではなく、リアル退館。
とはいえ、これまでに得たヒントでも解けるとのことなので、
場所を移して、お酒を飲んで・・・いや、一度リフレッシュしてから、再挑戦してみることに。
悩みに悩むこと、約30分。
ようやく答えが思い付き、無事にクリアすることができました。
トーハクからお店までの移動中は、
ストップウォッチを止めていたため、
最終的にクリアするためにかかった時間は・・・・・
アートテラーとか関係なく、
普通に3時間かかった。