現在、そごう美術館で開催されているのは、
“空箱職人はるきる展 Miracle Package Art”という展覧会。
Twitterのフォロワー数は47万人超え。
国内にとどまらず、海外からも熱い注目を集める、
若きクリエイター・空箱職人はるきるの初の大規模展覧会です。
その名前をパッと見て、『空想職人』と、
空目してしまった人もいらっしゃるでしょうが。
『空想職人:』ではなく『空箱職人』。
身近なお菓子や食料品の空箱を、貼る切るして、
驚きのアート作品に変身させてしまうクリエイターです。
例えば、こちらはアルフォートの箱で作った飛行船。
また例えば、こちらはロッテのアーモンドチョコの空き箱で作った騎士。
他にも、彼はアイドル風になったペコちゃんや、
本当に“おいしくてつよくなった”ビスコの少年など、
見慣れた商品の空き箱を使って、
見たこともない作品を次々に作り出しています。
彼の作品の魅力はなんといっても、
箱のデザインや色合いを最大限に活かしていること。
パッケージに記載された文字やキャラクターを巧く作品に取り込んでいるのです。
例えば、おいしい無調整豆乳の空箱で作られたフクロウの眼。
こちらは、もとのパッケージの太陽の部分を使って表現しています。
また例えば、チェルシーの空箱で作られたピアノ。
その鍵盤は・・・・・・・
バーコードを使って表現していました。
なお、譜面には、お客様相談センターが使われていました。
では、ここで一つクエスチョン。
カップヌードルの空箱を使ったこちらの宇宙飛行士。
そのヘルメットのシールド部分は、一体何が使われているのでしょうか?
正解は、昨年無くなったばかりのフタ止めシール。
実際はペラペラなはずなのですが、
ちゃんと強度があるように見えるから不思議なものです。
さてさて。
会場には、SNSでバズった作品から最新作まで、
はるきるさんの作品が60点近く展示されています。
しかも、撮影OK!
鼻セレブのパッケージのアザラシを召喚させてしまったもの(?)や、
沢口靖子もきっとその発想はなかったであろうリッツの空箱を使ったライオンを筆頭に、
印象的な作品はたくさんありましたが。
もっとも印象に残ったのは、
やはりこちらの作品でしょうか。
きのこの山vsたけのこの里。
お菓子界きってのバトルが実写化されていました(笑)
なお、きのこの山はきのこソードを、
たけのこの里は竹槍を手に戦っているそうです。
武器だけ見たら、きのこの山のが有利じゃね??
たけのこの里派としては、厳重に抗議したいと思います(←?)。