都会のオアシスこと、石神井公園。
広大なボート池があることでお馴染みの都内を代表する公園の一つです。
そのシンボルともいうべき、
石神井池の中に無料で観れる美術作品があるらしい。
池の近くではなく、池の中。
一体どんな作品なのでしょう?
しばらく池の周囲を歩いていると、
それらしい作品が目に飛び込んできました。
たぶん・・・・・というか、絶対アレでしょう。
続・無料で観れる美術百選023 三澤憲司《聖衣》
作者は三澤憲司さん。
24歳の時に彫刻の森美術館で開催された第1回国際彫刻展でコンクール賞を受賞。
あのイサム・ノグチのスタジオで学んだ経験もある彫刻家です。
彼のパブリックアートは日本全国に多々設置されており、
その中でも特にインパクトが強いのが、横浜ビジネスパークにあるこちらの作品↓
その名も、《石を抱く鎖》です。
どうすれば鎖が垂直にたもっていられるのか。
どのように巨石を宙にキープさせているのか。
美術作品を観ているというよりは、
超魔術を観ているかのような気分になる作品です。
脳内で流れるBGMは、もちろんこの曲ですね↓
と、話を石神井公園の作品に戻しまして。
作品のタイトルは、《聖衣》とのこと。
そう聞いて、「聖衣って何かね?」と、
呟かれた方のために、一応説明しておきますと。
聖なる衣と書いて、『せいい』。
『クロス』と読むと、聖闘士星矢が身に付ける防具となってしまいますが。
この作品はおそらく、聖骸布をモチーフにしていると思われます。
ところで。
作品の上をよく見ると、鳥が止まっていますね。
ハシビロコウ並みにまったく動かなかったので、
作品の一部なのかと思いきや、本当にただの鳥でした。
しばらく時間が経っても、ご覧の通り↓
よっぽどこの場所が気に入っているのでしょうね。
ちなみに。
個人的な印象ではありますが、
布をモチーフにするなら、一山にしたほうがいいような。
二山。それも、細型の二山だと、
引きで見ると、まるで2本の足が水面に突き刺さっているかのようです。
脳内で流れるBGMは、もちろんこの曲ですね↓
<無料で観れる美術 データ>
石神井公園
住所: 東京都練馬区石神井台1-26-1
アクセス:西武池袋線「石神井公園駅」から徒歩約7分