Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

『アートテラー・とに~の“画家よ聞いてくれ”』第五夜

$
0
0

 

 

架空の深夜ラジオ番組。

『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。

DJを務めるアートテラー・とに~のもとには、

毎回、美術界の巨匠たちからメールが届くそうな。

さぁ、そろそろオンエアが始まるようですよ。

 

 

こんばんは。アートテラーのとに~です。

さぁ、始まりました『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。

画家の皆さま、今夜も最後までお付き合い頂けたら幸いです。

 

いやぁ、ちょっとビックリしたんですけど、

最近、あだ名を禁止にしている小学校が増えているみたいですね。

友達をあだ名で呼ばず、「さん付け」しましょうってことらしいですよ。

確かに、言われた本人が不快になるあだ名は、よくないですけどね。

本人が気に入るなら、あだ名のほうが距離が近づいていいような気がしますよね。

まぁ、呼ばれ始めた当初は気に入ってなくても、

だんだん馴染んでくるってパターンもありますよ。

僕が高校時代に部活の先輩に付けられた“とに~”がまさにソレです(笑)

さて、というわけで、今夜のメールテーマは、『私のあだ名』。

皆さまのあだ名に関するエピソードをお寄せくださいませ。

 

早速メールを読んでいきましょう。

まずは、代々木にお住いの、

ラジオネーム「麗子ちゃんパパ」さんです。

 

「とに~さんこんばんは」

 

こんばんは。

 

「僕はゴッホやゴーガンが好きです。

 とくに彼らが描く自画像や肖像画が好きです」

 

あー、確かにイイですよね。

 

「僕もあんな自画像や肖像画が描きたいと思い、

 自分や家族の肖像画をたくさん描くようになりました。

 でも、それでは飽き足らないので、友人たちを描くようにもなりました」

 

なるほどなるほど。


「さらに、友人たちは描き切ってしまったので・・・・・」

 

そんなに肖像画を描きたいものなんですか?

 

「最近は、訪ねてくる人を片っ端から描いています」

 

それは訪ねてくる人もビックリするでしょうね

 

「それがおそらく理由なのでしょうが。

 どうも僕は陰で『千人切り』とか『岸田の首狩り』と呼ばれているようです」

 

それだけ聞くと、殺人鬼みたいな感じですね!

恐ろしいあだ名ですよ。

さてさて、半分本名言ってたような気もしますが、

そんな「麗子ちゃんパパ」さんからのリクエスト曲です。

打首獄門同好会で『布団の中から出たくない』。

 

 

 

リクエスト曲が打首獄門同好会って・・・。

完全に自分のあだ名に寄せに行ってますよね。

意外とあだ名気に入ってるんじゃないですか?

 

続いてのお便りです。

イタリアにお住いのダニエレ・ダ・ヴォルテッラさん、ご本名ですね。

 

「とに~さん、聞いてください!」

 

はい。何でしょう?

 

「僕に付けられたあだ名はマジで最悪です!」

 

ダニエレさん、相当怒ってますね。

 

「僕自身、芸術家として絵画や彫刻作品をたくさん残しているのですが。

 師匠が描いた《最後の審判》に関わったせいで、変なあだ名が付けられてしまいました」

 

《最後の審判》って、あのミケランジェロが描いた、

システィーナ礼拝堂にあるフレスコ画の傑作ですよね。

 

「師匠が描き上げた絵では、

 みなが素っ裸で下半身がもろ出しの状態でした」

 

あらまぁ。

 

「さすがに、教会に飾る絵としてそれはマズいってことになって、

 弟子である僕が、むき出しになってるアレを隠すよう命じられたのです。

 教会に言われたら断れないので、

 仕方なく、師匠の絵の上に布や葉っぱを描き加えました。

 そのせいで、僕は今みんなから『ふんどし画家』と呼ばれています」

 

可愛そうなあだ名!

『神のごとき』という師匠のあだ名とは、雲泥の差ですね!

えー、そんなダニエラさんからのリクエスト曲です。

ブリーフ&トランクスで『さなだ虫』。

 

 

 

さて、もう一通メール読みましょう。

南青山にお住いの「本職は人間です。」さんからです。

 

「ぼくのあだ名?

 それは、「もちろんちゃん」だ」

 

簡潔なメールですね。

不思議と言葉に説得力があります。

 

「ぼくの両親も芸術家でね。

 よく家族間で芸術論を戦わしたもんだ。

 家族とはいえ、納得できない時はとことん議論した。

 納得する時には、「もちろんもちろん」とよく頷いたな。

 もちろんだから、両親から「もちろんちゃん」とよく呼ばれたもんだ」

 

それで、「もちろんちゃん」なんですね。

納得です。もちろんもちろん。

 

「最近ハマってる曲をリクエストします。

 Awesome City Clubで『勿論』」

 

あ、それは、たぶん『勿論』じゃないですね。

おそらく『勿忘』だと思いますよ。

 

 

 

この曲であってますよね?

「本職は人間です。」さん、ご納得いただけましたか?

 

といったところで、
そろそろお別れの時間がやってきたようです。
またの日にお会いいたしましょう。さようなら。




1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles