架空の深夜ラジオ番組。
『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。
DJを務めるアートテラー・とに~のもとには、
毎回、美術界の巨匠たちからメールが届くそうな。
さぁ、そろそろオンエアが始まるようですよ。
こんばんは。アートテラーのとに~です。
さぁ、始まりました『アートテラー・とに~の"画家よ聞いてくれ"』。
画家の皆さま、今夜も最後までお付き合い頂けたら幸いです。
いやぁ、ちょっとビックリしたんですけど、
最近、あだ名を禁止にしている小学校が増えているみたいですね。
友達をあだ名で呼ばず、「さん付け」しましょうってことらしいですよ。
確かに、言われた本人が不快になるあだ名は、よくないですけどね。
本人が気に入るなら、あだ名のほうが距離が近づいていいような気がしますよね。
まぁ、呼ばれ始めた当初は気に入ってなくても、
だんだん馴染んでくるってパターンもありますよ。
僕が高校時代に部活の先輩に付けられた“とに~”がまさにソレです(笑)
さて、というわけで、今夜のメールテーマは、『私のあだ名』。
皆さまのあだ名に関するエピソードをお寄せくださいませ。
早速メールを読んでいきましょう。
まずは、代々木にお住いの、
ラジオネーム「麗子ちゃんパパ」さんです。
「とに~さんこんばんは」
こんばんは。
「僕はゴッホやゴーガンが好きです。
とくに彼らが描く自画像や肖像画が好きです」
あー、確かにイイですよね。
「僕もあんな自画像や肖像画が描きたいと思い、
自分や家族の肖像画をたくさん描くようになりました。
でも、それでは飽き足らないので、友人たちを描くようにもなりました」
なるほどなるほど。
「さらに、友人たちは描き切ってしまったので・・・・・」
そんなに肖像画を描きたいものなんですか?
「最近は、訪ねてくる人を片っ端から描いています」
それは訪ねてくる人もビックリするでしょうね
「それがおそらく理由なのでしょうが。
どうも僕は陰で『千人切り』とか『岸田の首狩り』と呼ばれているようです」
それだけ聞くと、殺人鬼みたいな感じですね!
恐ろしいあだ名ですよ。
さてさて、半分本名言ってたような気もしますが、
そんな「麗子ちゃんパパ」さんからのリクエスト曲です。
打首獄門同好会で『布団の中から出たくない』。
リクエスト曲が打首獄門同好会って・・・。
完全に自分のあだ名に寄せに行ってますよね。
意外とあだ名気に入ってるんじゃないですか?
続いてのお便りです。
イタリアにお住いのダニエレ・ダ・ヴォルテッラさん、ご本名ですね。
「とに~さん、聞いてください!」
はい。何でしょう?
「僕に付けられたあだ名はマジで最悪です!」
ダニエレさん、相当怒ってますね。
「僕自身、芸術家として絵画や彫刻作品をたくさん残しているのですが。
師匠が描いた《最後の審判》に関わったせいで、変なあだ名が付けられてしまいました」
《最後の審判》って、あのミケランジェロが描いた、
システィーナ礼拝堂にあるフレスコ画の傑作ですよね。
「師匠が描き上げた絵では、
みなが素っ裸で下半身がもろ出しの状態でした」
あらまぁ。
「さすがに、教会に飾る絵としてそれはマズいってことになって、
弟子である僕が、むき出しになってるアレを隠すよう命じられたのです。
教会に言われたら断れないので、
仕方なく、師匠の絵の上に布や葉っぱを描き加えました。
そのせいで、僕は今みんなから『ふんどし画家』と呼ばれています」
可愛そうなあだ名!
『神のごとき』という師匠のあだ名とは、雲泥の差ですね!
えー、そんなダニエラさんからのリクエスト曲です。
ブリーフ&トランクスで『さなだ虫』。
さて、もう一通メール読みましょう。
南青山にお住いの「本職は人間です。」さんからです。
「ぼくのあだ名?
それは、「もちろんちゃん」だ」
簡潔なメールですね。
不思議と言葉に説得力があります。
「ぼくの両親も芸術家でね。
よく家族間で芸術論を戦わしたもんだ。
家族とはいえ、納得できない時はとことん議論した。
納得する時には、「もちろんもちろん」とよく頷いたな。
もちろんだから、両親から「もちろんちゃん」とよく呼ばれたもんだ」
それで、「もちろんちゃん」なんですね。
納得です。もちろんもちろん。
「最近ハマってる曲をリクエストします。
Awesome City Clubで『勿論』」
あ、それは、たぶん『勿論』じゃないですね。
おそらく『勿忘』だと思いますよ。
この曲であってますよね?
「本職は人間です。」さん、ご納得いただけましたか?
といったところで、
そろそろお別れの時間がやってきたようです。
またの日にお会いいたしましょう。さようなら。
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