こんばんは。
ATN(=アートテラーニュース)の時間です。
アートテラーのとに~氏が、
いつか一度はやってみたい、と、
ひそかに願っていたという音声ガイドのお仕事。
ついに、そのオファーがあったことが、先ほど発表されました。
今回とに~氏が、音声ガイドデビューをするのは、
これまでにもトークイベントを何度か担当するなど、
繋がりの深い“ダリファンの聖地”こと福島県の諸橋近代美術館。
美術館の6人のキュレーターが部屋の住人となり、
コレクションを6つの部屋にわけて紹介する斬新な展覧会、
“コレクションをめぐる6つの部屋「ルームス」”の音声ガイドを担当するそうです。
斬新な展覧会ゆえ、音声ガイドも斬新に。
そんな理由から、とに~氏が抜擢されたとのこと。
であるならば、収録方法からして、
斬新なものにしたほうがいいのでは?
ということで、とに~氏はある提案をしたそうで―
「ごくたまにですが、
「とに~さんは音声ガイドしないんですか?」
と言って頂ける機会があります。
それに対して、
「したいですよねぇ。機会があればいいですよねぇ」
と返し続けて、早10年以上。
ここまでオファーが無いということは、
実際のところは、需要が無いのだろう、
と、事実を受け入れ、もう諦めかけていました。
それだけに!
今回のオファーは、本当にビックリでした。
アートテラー人生、何があるかわかりませんね。
さてさて、これまでにない音声ガイドを、ということで、
ミーティングではさまざまなアイディアが飛び出しました。
その中で採用されたのが、ラジオのDJ風の音声ガイドです。
僕がDJを務める架空のラジオ番組に、
6人のキュレーターさんからお便りが届くというてい。
そのお便りを読み上げることで、
それぞれのルームの見どころや裏話がわかる。
そんな音声ガイドを目指します!
ん?目指します、ということは、
まだ収録をしていないのかって??
そうなのです。
せっかくならば、その収録自体を、
公開収録のイベントにしてしまおうと!
展覧会の初日に、美術館の一角で、
音声ガイドを公開収録することになりました。
この様子は、来館者の皆さまはフリーで観られます。
さらに、後日、編集したものが配信されるそうです。
音声ガイドの公開収録という、前代未聞の試み。
こんなチャレンジングな企画にゴーサインを出すのは、
おそらく、日本広しと言えども、諸橋近代美術館だけではないでしょうか。
こんなことを言いたくはないですが、
たぶんダリの作品を毎日観続けた結果、
館の中の人たちは、一般常識が溶けてしまったのだと思います(笑)
何はともあれ、人生初の音声ガイド。
皆様に楽しんでもらえるものになるよう、頑張ります!」
なお、音声ガイド自体は、
来館者はどなたでも無料で楽しめるそうです。
諸橋近代美術館を訪れた際には、
是非とも、耳を傾けたいものですね。