皆さま、ご心配をおかけしました。
無事にコロナの療養期間を終え、
アートテラーとして通常モードに復帰しました!
今日からまた毎日休まず、
美術の情報を発信できたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
さてさて、復帰一発目は、2年ぶりに、
角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。
相変わらず、スケール感がバグってしまう建築です。
目の前にある光景は本物なのか。
それとも長い療養期間のせいで、
僕の中の何かの感覚がおかしくなってしまったのか。
軽く頭が混乱してしまいました。
自分で選んで訪れておきながらなんですが、
コロナ明け一発目に行く美術館ではなかったような気がします(笑)
ちなみに。
前回訪れた際は、まだプレオープンの段階でした。
それゆえ、グランドオープン後に訪れるのは、今回が初めて。
隣接する武蔵野坐令和神社には、
狛犬ならぬ狛大魔神が新たに加わっていましたし。
ミュージアムの4、5階には、
本棚劇場もオープンしていましたし。
さらに、2階エントランスには、
奈良美智さんの立体作品も設置されていましたし。
(↑ちょっとだけ堺正章さんに似ている気がします)
プレオープン時と比べて、
見どころが格段に増えていました。
そんな角川武蔵野ミュージアムで、この夏、
開催されているのが、“ファン・ゴッホ ―僕には世界がこう見える―”という展覧会。
フィンセント・ファン・ゴッホが見たであろう、
世界を追体験できる没入型(イマーシブ)デジタルアート展です。
《ひまわり》や《糸杉》といったゴッホの名作の数々を、
壁や床など会場360度に投影された映像と音楽で体感することができます。
鑑賞者は床に座るも良し、
用意された椅子にも座るも良し、
ハンモックやヨギボーに座るも良し。
皆さま、思い思いのリラックスしたスタイルで鑑賞されています。
映像は約30分ほどありましたが、
いい意味で、長さを全く感じさせませんでした。
意外と、あっという間。
気づいたら、30分経ってしまっていました。
まさに没入型の体験でした。
ただ、ごくたまに、大画面がゆえに、
思わずギョッとする映像も差し込まれます。
個人的にもっともギョッとしたのが、ゴッホの目元のアップ。
防犯の「見てるぞ!」ステッカーよりも、「見てるぞ!」感がありました。
むしろ、これをステッカーにしたほうが、
世の中から犯罪が減るような気さえしました。
ちなみに、続く第2会場では、ファン・ゴッホ手紙をもとに、
「知っているようで知らないゴッホの生涯」が紹介されています。
ユニークだったのは、ゴッホの年表を、
折れ線グラフで表現していたところです。
全体的に、起伏の激しい折れ線グラフでした。
改めて、ゴッホが激動の人生を歩んだことを実感。
また、ゴッホの人生を追体験したことで、
「僕はゴッホでなく、僕で良かった」とも実感できました(笑)