前から、その存在が気になっていた横浜人形の家に行ってきました。
“家” と名乗るくらいですから、小さな施設を想像していたら・・・
だいぶ大きなミュージアムでした!!
御謙遜にもほどがあります。
さてさて、そんな横浜人形の家では、
現在、どうやら “こけし祭り” なる謎の祭りが開催中のようです (笑)
一体、どんな祭りなのでしょう。
「その答えは、きっと横浜人形の家の中にあるはず!」
…と信じて、いざミュージアムの中へ。
世界141カ国・約1万4千点の人形と、人形に関する資料を所蔵するミュージアムだけあって、
会場の中では、さまざまな人形が展示されていました。
(館内は、フラッシュを焚かなければ写真撮影可です)
海外の人形もたくさんあれば、
日本の人形もたくさんあります。
特に日本の郷土人形は、47都道府県別に展示されており、
自分の地元の郷土人形が、一目でわかる仕組みになっていました。
ちなみに、僕の出身地である千葉県の郷土人形は、こちら↓
・・・・・・・・・・・。
すいません。
全く馴染みがないので、何の思い入れもなかったです (笑)
そして、この展示室のコーナーの一角に、大量のこけしが展示されていました。
「こっ・・・これが、こけし祭りというヤツか!!」
あまりのこけしの多さに、若干引き気味です (笑)
もう一生分のこけしを観た気がします (←?)
その後も展示室は続き、新規所蔵されたというブライス人形があったり、
伝統的な文楽人形があったり、
ビートルズの人形があったり、
個人的に、めちゃくちゃ懐かしい “にこにこぷん” の人形があったり、
と、広くて深い人形の世界を、十分に堪能させて頂きました。
これで、入館料300円とは、かなりお得な気がします。
さてさて、この時点で十二分に満足したのですが。
“木から生まれた人形・玩具たち” なる企画展も開催されているようなので、覗いてみることにしました。
と、その会場で、待ち受けていたのは・・・・・。
「また、こけし!!・・・・ハッΣ(・ω・ノ)ノ!こっちが、真の “こけし祭り” か!!」
木から生まれた人形は数多くありそうなものなのに。
なぜに、こけしオンリーなのか。
あまりのこけし推しっぷりに、わりと引き気味です (笑)
(ちなみに、後期[1/2~1/20]には、マトリョーシカなど海外の木製人形も展示されるそうです)
さてさて、このこけし祭りな展覧会ですが、
ただ単に、大量のこけしを並べただけの展覧会では、決してありません。
たかが、こけし。されど、こけし。
意外と深い (?) こけしの世界を、
わかりやすく紹介せんとする意欲的かつ画期的な展覧会でした。
例えば。
皆様、こけしに系統があるというのは、ご存知でしょうか?
こちらのこけしは、こけしの産地として一番ポピュラーな鳴子のこけし。
しかし、こけしには、鳴子系以外にも、様々な系統があるのです。
頭頂の赤い放射状の飾りが特徴の遠刈田系に、
ベレー帽をかぶったかのような頭が特徴的な弥治郎系、
どことなくアイヌっぽさを感じられる津軽系をはじめ、
実に、10種類近くものこけしの系統があることが判明!
これからは、どの系統のこけしなのかを意識して、こけしに接しようと思います (←?)
また、こけしには、座っているタイプの “ねまりこ” や、
(↑座ってるようには見えませんが、座っているんです!)
籠に入っているタイプの “えじこ” など、
別バリエーションがあることも判明!
・・・・・奥が深いような顔には見えませんが (笑)
こけしは、とっても奥が深かったです。
大きいこけしや小さいこけし、一つとして同じものはないですね。
ともあれ、この日一日だけで、一生分どころか来世分のこけしまで観てしまった気がします (←?)
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木から生まれた人形・玩具たち
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