この春、シャネル・ネクサス・ホールでは、
“WHERE OCEANS MEET”という展覧会が開催中。
弱冠37歳にしてすでに、ヴェネツィア・ビエンナーレを筆頭に、
世界の主要な芸術祭に数多く参加している新進気鋭のアーティスト、
キューバ生まれのマベル・ポブレットの待望の国内初となる展覧会です。
展覧会の冒頭でまず出逢うのが、
「My Autumn」と名付けられたシリーズのうちの1点。
作品に近づいて観てみると・・・・・
何やら、ピラミッド型に折られた無数の折り紙、
その1つ1つに、写真の断片がプリントされているのがわかります。
この作品を引きで観てみましょう。
すると・・・・・
1つのビジュアルイメージが浮かび上っています。
おそらく、ショートカットの女性でしょうか。
デビュー時の井森美幸を、どことなく彷彿とさせるものがありますよね。
あの伝説のダンスを披露していた頃の。
と、それはさておき。
展覧会の前半では、「My Autumn」シリーズが、
それも新作が、まとまった形で展示されていました。
それらの中には、こんなタイプの作品も。
作品の表面から、キラキラした何やら、
スター錦野こと錦野旦の腕に付いてるヒラヒラが垂れています。
こちらも、近づいてよくよく観てみると・・・・・
それぞれに、写真の断片がプリントされていました。
おそらく、海景写真の断片なのでしょう。
なお、鏡面に照明が乱反射することで、
床や壁に、まるで海面のような光景が映し出されていました。
そのきらめきが眩しいのなんのって。
まだまだ、季節は春ですが、一足早く夏を感じる、
さらには、サザンオールスターズやTUBEも感じる展覧会でした。
なお、会場では、「My Autumn」シリーズに続いて、
インスタレーション作品《ISLAS》も展示されています。