大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回は、過去2回渡ってお届けしてきた皇居一周建築ツアーの第3弾!
(1回目、2回目の様子は、こちらから)
13時から17時までと、時間を区切って、ぶらぶら建築探訪しながら、
1周約5キロの皇居周りを行けるところまで行ってみるという建築ツアーです。
3回目にして、東京駅にゴール出来るのでしょうか。それとも、出来ないのでしょうか。
それでは、国立劇場からスタートです!
13:00 国立劇場よりスタート
01 最高裁判所/岡田新一
東京都千代田区隼町4-2
ここに注目!
○花崗岩の直線的な外壁を持つ建物が重厚感を表現している
○大型コンペとして、当時の建築界の話題を集めた
[とに~の呟き]
「さすがに、最高裁判所なので、気軽に建築観賞を出来る空気ではありませんでした。
とりあえず、建築観賞以外で、ここに来ることのないように、と決意を固めました」
02 国立国会図書館/前川國男
東京都千代田区永田町1-10-1
ここに注目!
○“モダニズム建築の旗手”前川國男の代表作
○本館 (1961年) も新館 (1986年) も、ともに前川國男が担当している
○新館は、1200万冊という膨大な図書を所蔵できるように、地下8階部分は巨大な書庫となっている
[とに~の呟き]
「図書館は好きで、地元のには、週5くらいで通っていますが。
こちらの図書館には、地元の図書館のような気軽さはありませんでした。たぶん通わない」
03 憲政記念館/海老原一郎
東京都千代田区永田町1-1-1
ここに注目!
○モダニズム建築家・海老原一郎の初期の代表作
○折板構造の屋根が印象的
[とに~の呟き]
「モダニズム建築ではあるのですが、どことなくオシャレな印象。
さすが、建築界のエビちゃん!」
04 国会議事堂/大蔵省臨時議院建築局
東京都千代田区永田町1-7-1
ここに注目!
○完璧な左右対称の外観
○コンペで1等に選ばれた案があるも、設計を行った大蔵省臨時議院建築局によりデザインは大幅に変更された
○建築資材は、ほぼ国産のものが使用されている
[とに~の呟き]
「この見慣れたデザインに辿り着くまで、かなりの紆余曲折があったのだとか。
今の混迷する国会を象徴しているようではないか (←うん。深いこと言った)」
05 日本財団ビル (旧・NCRビルディング)/吉村順三
東京都港区赤坂1-2-2
ここに注目!
○ダブルスキン構造が用いられた初期の建築
(「ダブルスキン構造とは?」 という方は、こちらをクリック)
○外側のガラスは青味かけられ、かつ少し傾けてあるなどディテールにこだわっている
[とに~の呟き]
「あまり主張していないのですが、品のいいビル。
・・・なのに、現在は日本財団のビルゆえに、
でかでかと 『日本財団』 の文字が掲げられています。なんだかなぁ。」
06 虎ノ門琴平タワー/日建設計
東京都港区虎ノ門1-2-8
ここに注目!
○金刀比羅宮と一体になった高層オフィスビル
○金刀比羅宮と一体になったことで、従来の法律よりも高い容積率の建築を実現
○足元を支えているのは、巨大な丸い4本の金属柱
[とに~の呟き]
「現代的な高層ビルと歴史ある由緒正しき金刀比羅宮が混然と一体になった不思議スポット。
彦摩呂さんが、ここを通ったなら、 『国際結婚や~』 と言うはず。たぶん」
15:15 カフェにて小休憩
07 法務省赤れんが棟/ヘルマン・エンデ&ヴィルヘルム・ベックマン
東京都千代田区霞が関1-1-1
ここに注目!
○旧司法省庁舎として1895年に竣工したドイツ・ネオバロック様式の歴史主義建築
○パリやベルリンに並ぶ華麗なバロック都市を霞が関に建設せんとした井上馨の計画により建設される
[とに~の呟き]
「井上馨さえ失脚しなければ、霞が関一帯が、
このような建築で埋め尽くされる建築タウンになったそうです。
かえすがえすも残念。デモでもしようかしら。」
08 日比谷公会堂/佐藤功一
東京都千代田区日比谷公園1-3
ここに注目!
○ゴシック風の垂直性を強調した建築
○中央の塔と塔の最上部にある時計が印象的
[とに~の呟き]
「言わずと知れた日比谷公園のシンボル的建築。
なんとも威圧感があり、ウェルカムな雰囲気は皆無です」
09 日比谷花壇 日比谷公園店/乾久美子
東京都千代田区日比谷公園1-3
ここに注目!
○地上7.5メートルという高さで統一された5棟からなる店舗
○高い天井と各方角にガラス面を大きく使用することで、室内を光で満たしている
○2010年度グッドデザイン賞受賞作
[とに~の呟き]
「シンプルなのに、得も言われぬ存在感を放っています。
白+花壇=胡蝶蘭のイメージ?」
10 日生劇場/村野藤吾
東京都千代田区有楽町1
ここに注目!
○村野藤吾の代表作のひとつ
○御影石の外壁と規則的な窓の配置がクラシカルな外観を呈している
○劇場ホールの天井には色付きの石膏に2万枚のアコヤ貝が貼られている
[とに~の呟き]
「建物のどこを見てもドラマがある名建築。
もはや、この建物そのものが劇場と言っても過言ではありません」
17:00 タイムアップ
ということで、有楽町にて今回の建築ツアーは強制終了!
東京駅まで、あと1駅だったのに!!
来年の春、いよいよゴールを目指します。
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皇居をぐるりと歩いたならば ~皇居一周建築ツアー②~
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