羽田空港内のディスカバリーミュージアムで開催中の “名君と博物学” に行ってきました。
この展覧会のタイトルが指す 『名君』 とは、細川家8代・細川重賢のこと。
彼が28歳で肥後藩の藩主となった時、
肥後熊本藩は、前代未聞の財政危機に陥っていたそうな。
しかし、のちに “宝暦の改革” と呼ばれる財政改革を行い、見事に藩政を立て直すことに成功。
その類まれなる功績から、 「肥後の鳳凰」 と賞されているのだとか。
まさに、地方政治の神様のような人物です。
・・・と、今回の展覧会では、
そんな細川重賢の政治家としての側面ではなく、博物学好きな側面がフィーチャーされています。
例えば、細川重賢が編纂したとされる 《毛介綺煥》 に、
《珍禽奇獣図》 に。
生物にしか興味がないと思いきや、植物にも興味があるようで。
《百卉侔状》 という植物図鑑も編纂しています。
ちなみに、こちらの 《百卉侔状》 の開かれていたページに描かれていたのは・・・
様々な唐辛子。
江戸で採れた50種類以上の唐辛子が紹介されているそうで、
いかに、江戸時代に、野菜の品種改良が盛んだったかを示す資料として貴重なのだとか。
さらに、展覧会場では、永青文庫のコレクションの中から、
細川重賢の編纂以外の博物学の書籍も併せて展示されています。
その中でも、特にインパクト大だったのが、 《鯨誌》
目だけ、人間じゃないですか!!何か怖ぇーよ!!
グリーンピースの皆さんに、この 《鯨誌》 を見せたら、
大人しく引き下がってくれるのではなかろうか。
また、博物学繋がりで (?) 細川家伝来の 《鶉籠》 や、
リアルな動物の写生画として、森徹山の 《孔雀図》 も展示されていました。
(注:展示は、12/16まで)
《出世鯉香炉》 に関しては、
展示されていた理由が、イマイチわかりません (笑)
ともあれ、毎度毎度、無料で観れて、
なおかつ写真まで撮影可能なのは、嬉しい限り。
ディスカバリーミュージアムの存在を、ディスカバリー (発見) して正解です。
最後に、余談ですが。
美術館の一部から・・・
エヴァンゲリオン (しかも、ANAバージョンの変なの) の姿が、何度も目に飛び込んできました!!
全然、 “名君と博物学” に集中できません (笑)
あんなところに、置いちゃダメだ。置いちゃダメだ。置いちゃダメだ。
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名君と博物学
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