~前回までのあらすじ~
日本全国の国宝すべてを目に焼き付ける。
そんな無謀なチャレンジに、あえて挑み続ける国宝ハンター・とに~。
前回の石山寺で、ついに300件目を突破!
しかし、ゴールの1085件は、まだまだ遠い―
「なぜ、あなたは国宝全制覇を目指すのか」
そう問われた彼は、こう答えたという。
「そこに国宝があるから(Because it is there.)」 と。
石山寺から石山駅に、とんぼ返り。
そして、この駅から発車するバスに乗って、一路、MIHO MUSEUMを目指しました。
AM9:55
MIHO MUSEUMに到着。
こちらで開催されていたのは、 “土偶・コスモス” という展覧会。
現在、国宝に指定されている土偶4件が、すべて揃い踏みという国宝ハンターとしては見逃せない展覧会です。
そのうちの1件である山形県で出土した 《土偶》 (通称:縄文の女神) は、第二十二話で、ハンティング済ですが。
残りの3件は、未ハンティング状態。
実は、2009年にトーハクで開催された “国宝 土偶展” に足を運んでいるので、
確実に、3件とも1度は目にしているのです。
・・・が、ルール上、2011年8月1日以前に観たものはリセットしてしまったので、それらはノーカウント。
そのせいで、滋賀県にまで、足を運ばなくてはいけなくなったというわけです!
(↑ルールを決めた自分への怒り)
とは言え、何も考えずに見ていた3年前とは違って、
国宝ハンターとして国宝の土偶たちと対面すると、その感動もひとしお。
滋賀県まで、わざわざ足を運んだ甲斐があったというものです (←決して強がりではありません!)
青森県の 《土偶》 (ジャンル:考古資料) は、ボビー・オロゴンに似ていました。
北海道の 《土偶》 (ジャンル:考古資料) は、賀集利樹に似ていました。
そして、長野県の 《土偶》 (ジャンル:考古資料) は、au 「さわらないフォン」 のCMに出てる人に似ていました。
ちなみに、北海道の国宝は、この 《土偶》 1件のみ。
この 《土偶》 1件のためだけに、北海道に行くのも、考え物だったので、
滋賀県で、他の土偶たちとまとめて観られたのは、ラッキーだったと思います。
・・・思うことにします。
さぁ、ゆっくりしているヒマはありません。
土偶を観たら、石山駅に、再度戻ります。
11時発のバスに乗って、石山駅へ (MIHO MUSEUMの滞在時間・・・45分!)
AM11:55
そこから、東海道線と新幹線を乗り継いで、名古屋駅へ。
PM13:25
お昼ご飯を、急いで食べて、地下鉄で桜山駅へ。
PM14:25
名古屋市博物館に到着です。
こちらで開催されていたのは、 “古事記1300年 大須観音展” という展覧会。
大須観音が所蔵する4件の国宝を、すべて目にすることが出来る、
これまた国宝ハンターとしては見逃せない展覧会です。
しかも、通常ならば、大須観音の国宝を保管している大須文庫を閲覧するためには予約が必要。さらに、大須文庫の文化財を観るには、お金がかかるのだとか。
重要文化財ならば、1点につき2000円。
国宝ならば、1点につき3000円とのこと。
つまり、この展覧会を逃すと、
ちゃんと大須文庫に予約を入れて、なおかつ4件で12000円を支払って観なくてはいけないのです!
ちなみに、今回の展覧会は、1000円で観ることが出来ます。
(得した1万1000円は、何に使いましょう♪)
さてさて、この展覧会でゲットしたのは、
《翰林学士詩集》(ジャンル:書籍・典籍) に、 《琱玉集巻第十二、第十四》(ジャンル:書籍・典籍) に。
現存する最古の写本として国宝に指定された 《古事記〈賢瑜筆/〉》(ジャンル:書籍・典籍) に、
この展覧会のために、トーハクから74年ぶりの里帰りを果たした 《漢書食貨志第四》 (ジャンル:書籍・典籍) です。
ちなみに、 《漢書食貨志第四》 の 「食貨」 とは。
食と貨。
つまり、経済に関して記述された書物のことなのだとか。
実は、この 《漢書食貨志第四》 は、
研究によって、 『阿弥陀経義疏』 の裏側に書かれていたことが判明。
紙を無駄にしない経済的でエコな国宝です。
PM14:50
お~っと、もうこんな時間 (焦)
急いで、名古屋駅に戻って、15時30分発の高速バスに乗らないと、とても夜勤に間に合いません。。。
こうして、バタバタバタと、国宝ハンターの一日は過ぎていくのである。
(無事に、夜勤には間に合いましたw)
今現在の国宝ハンティング数 308/1085
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中
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第四十七話 国宝ハンター、ハードスケジューる!
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