会期終了まで、あと4日しかないのですが。
あまりに、めっけものの美術展だったため、ご紹介させて頂きます。
それは、大田区立郷土博物館で開催中の・・・
“馬込時代の川瀬巴水 馬込生活は一番面白い時代でもあった” という美術展。
こちらは、 『昭和の広重』 と評される風景版画家・川瀬巴水 (1883~1957) が、
その版画制作人生39年のうち、実に31年も過ごした大田区馬込時代の作品を、約100点も紹介する美術展です。
大田区馬込を描いた作品あり (《馬込の月》)
その近くの池上本門寺を描いた作品あり、
同じ、大田区内の森ヶ崎の夕景を描いた作品あり (《森ヶ崎の夕陽》)
公式HPでは、これら大田区内を取材した作品しか紹介されていなかったので、
「大田区内オンリーの作品ばかりの地味な美術展?? (←失礼!)」 と思いきや・・・
《鎌倉大佛》 に、
《京都清水寺》 に、
《The Miyajima Shrine in Snow》 に。
・・・と、日本各地で取材した作品にも出会えました。
気分は、サザエさんのOPのようです (←?)
この他にも、川瀬巴水の代表作 《清洲橋》 もあり、
江戸東京博物館での “日本橋 描かれたランドマークの400年” でも目立っていた 《日本橋》 もあり、
川瀬巴水の作品が、いかなる行程で刷られているか明らかにするコーナーもあり、
(こちらの 《野火止 平林寺》 は、10回も刷りが重ねられています!)
実に、大満足の美術展でした。
キャプションが難しかったり、展示にも特別な工夫が見られませんでしたが (笑)
作品が、かなり充実していますし、
そして、何より、無料 (←ここ重要!) ですので、それを補って余りあるほどでした。
ちなみに、来年2013年は、 “川瀬巴水生誕130年” の記念すべき年。
おそらく、日本各地で、川瀬巴水の美術展が開催されると思われます。
1年フライング気味の川瀬巴水展ですが、ぜひ!
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馬込時代の川瀬巴水 馬込生活は一番面白い時代でもあった
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