この “湘南乃風” 風 (?) のインパクト満点のポスターが気になって気になって (笑)
うらわ美術館に、行ってまいりました。
美術館に向かうエレベーターの近くには、大量のポスター。
何か圧巻です (笑)
・・・と、この光景を目にした時点で、
今回の来訪の目的は達成した気もしなくはないですが (笑)
一応、訪れたからには、美術展も観ておきましょう(^_^;)
ポスターのインパクトこそ大きいですが。
美術展自体は、主に1920年~70年代の日本美術界における “オブジェ” にスポットを当てた、
わりとオーソドックスな・・・いや、どちらかと言えば、地味目な美術展でした。
展示されているのは、もちろん、様々なアーティストによるオブジェ作品ばかり。
日本に、 “オブジェ” という新しいジャンルを根付かせたと言っても過言ではない・・・
マルセル・デュシャンの 《グリーン・ボックス》 に始まり。
いけばなの世界にオブジェを取り入れた ‘いけばな界の革命児’ 勅使河原蒼風の 《機関車》 や、
もの派を代表する李禹煥の 《作品》 まで。
50年という短いスパンの中で、オブジェというアートの一ジャンルが、
実に、多種多様多分野へと広がっていったのが、よくわかりました。
ただ、あまりに広がり過ぎたため、
「で、肝心の “オブジェ” の定義って何?」
ということは、かえってわからなくなった気がします (笑)
もちろん、オブジェというアートのジャンルが曖昧なため、わかりづらくて当然なのでしょうが。
それを冗長するかのように、うらわ美術館が、
オブジェっぽい絵画作品や写真作品、オブジェを撮影した写真なども、
調子に乗って (?) 、いっぱい展示してしまったため、よりわかりづらくなっていた感は否めません。
もう少しわかりやすかったら、きっともっと面白い美術展になっただろうだけに、残念です。
ただ、今回のオブジェ展で、
なぜか、お気に入りの詩人を見つけられたのは、嬉しい誤算。
お恥ずかしながら、初めてその名を聞く方だったのですが、
世界的に重要な詩人の一人とされる新国誠一 (1925~1977) です。
彼は、日本における “具体詩” の第一人者だそうで、
《川または州》 や、
《触る》
《嘘》
…などなど、ユニークでデザインセンス溢れる斬新な “具体詩” を次々に発表したのだとか。
会場では、他にも、新国誠一の具体詩作品が多数紹介されていました。
(オブジェではないですよね・・・w)
特に、個人的にお気に入りなのが、 《淋しい》 という作品。
画像は見つからなかったのですが、なんとなくブログ上で再現してみます↓
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たくさん 「林」 があるところに、
「氵」 の1字がポツンと加わるだけで、かくも淋しくなるものなのですね。
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日本・オブジェ 1920-70年代 断章
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