古今東西の名画を1点取り上げ、
それを徹底的に“モーソウ (=妄想)”する。
読売新聞の連載史上もっともくだらないコラム。
それが、『モーソウ美術館』。
読売新聞夕刊カルチャー面「Pop Style」に、毎月第2水曜日に掲載されています。
2020年の4月より連載がスタートし、
本日掲載されたコラムで、めでたく40回目を迎えることができました!
誰も褒めてくれないので、自分で自分を褒めたいと思います。
1年で終わると思っていましたが、なんとかここまでやってこられました。
毎月〆切り日が近づくたびに、ウンウン唸っていますが、
一応、今のところ、一回も原稿を落としたことはありません。
よくアイディアが出続けるものだと、我ながら、不思議でならないです。
なお、本日掲載の最新作は、レンブラントの《夜警》がテーマ。
時事ネタを交えたモーソウをしていますので、どうぞお楽しみに。
ということで、40回を突破した記念として。
これまでの回から、個人的にお気に入りの2本をご紹介したいと思います。
・雪舟《秋冬風景図》の巻(2022年1月)
《秋冬山水図》や《天橋立図》
子どもの頃、
しかし、
「それ何か意味があるんすか?
夕方になって和尚さんが本堂に行くと、
しかも、
「えっと、ネズミって人が近づくと逃げるじゃないですか?
そのネズミは、
「あのー、なんだろう、嘘つくのやめてもらっていいですか?
ネズミが動いたように見えたのは、
「それって和尚さんの感想ですよね」
それ以後、和尚さんは雪舟に絵を描くことを許しました。
「でもこれって、
たぶんこんな感じになるのでしょう。
えーだから、
・デュシャン《泉》の巻(2022年12月)
アートって、よくわからない。
当時の人々は、
「うちのオカンがね、この前変わったアート観たらしいんやけど」
「あれがアートなのか、わからないらしくてね」
「
「いろいろ聞くんやけどな。
「ほんならアート好きの俺がね。
どんな特徴言うてたかとか教えてみてよ」
「
「便器やないかい!
すぐわかったよ、
「いや、
オカンが言うには年号と『R.
「ほな、便器と違うか!
「J・L・モット・
「便器やないかい!
「いや、
オカンが言うには台座に乗ってたらしい」
「ほな、便器と違うか!
「
「便器やないかい!
「んで、デュシャンが言うにはな」
「デュシャン?」
「アートなんやって」
「・・・・・・・。」