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Film:70『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

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■ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ

 

監督:ウィル・シャープ

出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ

2021年製作/111分/G/イギリス

 

イギリスの上流階級に生まれたルイスは、

早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くように。

やがて、妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、

周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。

しかし、エミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。

そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫に、

ピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。

(映画.comより)

 

 

「この映画の主人公は、ルイス・ウェイン(1860~1930)

 正直なところ、存じ上げなかったのですが、

 本国イギリスでは、猫の絵の画家として知る人ぞ知る存在なのだそう。
 今でこそ、猫を主役にした絵を描く画家は少なくないですが、

 ルイス・ウェインが活躍した当時には、ほぼいなかったようです。

 というのも、西洋では、猫は古くから魔術や罪の同類と蔑まれていました。

 いうならば、カラスとかヘビとかに近い扱いだったようです。

 もちろん、猫を飼っている人はいましたが、それはあくまで鼠除けとして。

 猫をペットとして飼うなんて、あり得ない。

 

 そんな時代に、猫をペットとして飼い、

 猫の可愛らしい姿を次々に描いたのが、ウェイン。
 彼の猫の絵が人気を博したことで、猫そのものも人気に!

 ペットとして飼う習慣が根付くまでになったそうです。

 そういう意味では、世の猫好きは、ウェインをもっと敬う必要があるでしょう。

 

 と、そんな彼を主役にした映画なわけですから、

 当然、猫が登場するシーンが多いだろうと思い込んでいました。

 もちろん、可愛い猫は何度も登場したのですが、

 映画全体で考えたら、3割程度といったところでしょうか。

 

 ウェインが猫よりも愛するもの、それが電気。

 映画の冒頭から、最後まで、

 終始、電気の話題が登場します。

 改めて、映画の原題を観てみると、

 『The Electrical Life of Louis Wain』となっていました。 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 猫好きを釣るための邦題に、まんまと騙されました。

 ねこねこ詐欺です(←?)

 なお、もともとの映画のポスターは、こんなビジュアルのようです↓

 

 

 

 

 猫要素は薄め。

 その代わり、電気なんだか電磁波なんだか、

 よくわからない力が放たれているような感じです。

 

 

 ちなみに。

 最愛の妻エミリーを亡くしたあとのルイスは、

 だんだんと精神に支障をきたすようになってしまいます。

 アメリカに渡ったルイスは、猫好きの集まりで、

 「虎猫の模様は電気で決まる」とか大真面目に言い出す始末。

 電気というよりも、電波系。

 ベネディクト・カンバーバッチの演技が上手すぎて、

 本当に、精神が壊れている人にしか見えませんでした。

 なので、観ていて、ただ辛かったです。

 可愛い猫の映画だと思って観始めたのに。

 

 また、ルイスは、 こんなことも言っていました。

 「電気の影響で未来の猫は青くなる」と。
 ドラえもんを予言してたってこと??

 スター スター 半分星ほし ほし (星2.5つ)」

 

 

~映画に登場する名画~

 

 

 

 

 

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