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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第百九十三話 国宝ハンター、腑に落ちぬ!

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前回までのあらすじ~
日本全国に国宝が1136件もあるの、なぁぜなぁぜ?

しかも、毎年増えていくの、なぁぜなぁぜ?

国民の宝と言いつつ、国民全員に何の相談もせず、

文化庁がいつのまにか勝手に増やしているの、なぁぜなぁぜ?

どう考えても全部観るのは不可能なのに、

全部観るまで国宝ハンター企画を続けるの、なぁぜなぁぜ?

 

 

富山県第2の都市、高山市にある伏木駅にやってきました。

 

 

 

郵便ポストの上に仏像が乗ってたり、

台車の上に謎のキャラが乗ってたり。

さすが、“ふしぎなふしき”と自称するだけはあります。

 

そんな伏木駅から歩くこと約5分。

昨年12月に重要文化財から、

昇格したばかりの国宝があります。

その国宝があるのは、勝興寺。

越中における浄土真宗の重要なお寺です。

 

 

 

さて、そんな勝興寺には、

“ふしぎなふしき”の地にあるだけに、
「天から降った石」や「水の涸れない池」といった・・・・・

 

 

 

七不思議が存在しているそうです。

 

 

 

ただ、もちろんこれらは国宝ではありません。

このたび、国宝に指定されたのは、こちらの本堂です。

 

 

 

本堂が目に飛び込んできた瞬間、

その大きさに思わず、「でかっ!!」と声を上げてしまいました。

 

 

 

それもそのはず。

間口39.3m×奥行き37.4m×高さ23.5m。

国宝・重要文化財の建造物の中で、

この本堂は、全国9番目の規模を誇るそうです。

 

ちなみに。

質実剛健な外観とは対照的に、

内部はとても煌びやかな印象でした。

 

 

 

さらに、勝興寺には本堂以外にも、

国宝に昇格を果たしたものがあります。

それは、こちらの建物内にある・・・・・

 

 

 

大広間と、

 

 

 

式台(=玄関の入り口にある低い座敷)です。

 

 

 

特徴的なのは、大広間に、

貴賓のための「上段の間」があること。

 

 

 

本堂は大きいわ、格式の高さは兼ね備えているわ。

それが大きな理由となって、このたび晴れて、

《勝興寺本堂・大広間及び式台》(ジャンル:建造物)が国宝になったそうです。

 

なお、大広間と式台でひと際目を引く、

鮮やかな緑の桐と菊が配置された壁や襖は、

ここ近年、元の姿に修復されたものなのだとか。

 

 

 

今まで多くの国宝の建造物を観てきましたが、

いい意味で・・・いや、やっぱり文字通りの意味で、

歴史ある雰囲気と、全然合っていないといいましょうか。

なんというか、『志村けんのバカ殿様』のセットのような。

「これでいいものなのだろうか?」と、

個人的には、ちょっと腑に落ちないものがありました。

 

 

ちなみに。

腑に落ちないといえば、駅前で見かけた看板も。

 

 

 

そこには、『デカローソクのお寺』と書かれていました。

確かに、そう言えば、本堂に大きなローソクはありました。

 

 

 

ただ、「デカローソク」ってほどではないような・・・。

というか、他にもっといろいろと特徴的な要素があったような・・・。

何で「デカローソク」が一番のアイデンティティだと思ったのでしょう??

 

 

今現在の国宝ハンティング数 1050/1136




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