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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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Film:71『イヴ・サンローラン』

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■イヴ・サンローラン

 

監督:ジャリル・レスペール

出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ

2014年製作/106分/PG12/フランス

 

1953年、パリ。

21歳の新進デザイナー、イブ・サン=ローランは、

クリスチャン・ディオールの亡きあとの後継者に指名され、一躍脚光を浴びる。

その才能にほれ込んだ26歳の実業家ピエール・ベルジェと、

サン=ローランは出会ってすぐに恋に落ち、ベルジェの支援を受けて、

「イヴ・サンローラン(YSL)」を設立、独立を果たす。

2人の関係は世界のファッション史を変えるものとなったが、

一方で表現者としてのプレッシャーや孤独に悩むサン=ローランは、

薬物やアルコールに依存するようになっていく。

(映画.comより)

 

 

「国立新美術館で“イヴ・サンローラン展”を観たばかりなので、

 イヴ・サンローランの生涯を描いたこの映画も観てみることにしました。

 

 イヴ・サン=ローラン財団が全面協力とのことで、

 劇中には、財団が所有するアーカイブ衣装が登場しているそう。

 国立新美術館で開催中の展覧会にも、

 財団所有の衣装がふんだんに展示されていたので、

 あれらもきっと映画で実際に使われたものだったのでしょう。

 

 イブ・サン=ローランの天才性が発揮される映画の前半は、素直に面白かったです。

 ただ、物語が進むにつれ、薬物やアルコールに溺れて、

 イブ・サン=ローランがダメになっていく姿は、観ちゃいられなかったです。

 正直に言って、ドン引きしました。

 
 いやはや、よくこの映画をイヴ・サン=ローラン財団はOKしたものです。

 企業イメージが下がりかねないというのに。

 

 同性愛に関しては、個人的には何の偏見も持っていないのですが。

 イヴ・サン=ローランとピエール・ベルジェとの恋愛は、観てて辛かったです。

 イヴが自由奔放すぎて。

 振り回されるピエールが可哀そうでならなかったです。

 物語全編を通して、この2人の恋愛模様が描かれていましたが、

 できれば、イヴのデザイナーとしての側面をもっと掘り下げて欲しかったです。

 ラストもあっさり、バッサリ終わっちゃいましたし。

 

 全編を通じて、なんだかんだで一番印象に残っているのは、

 プールサイドでイヴが女性からいろいろと質問を投げかけられるシーン。

 「一番の苦しみは何か?」と聞かれたイヴは、即答で「ハゲること」と答えていました。

 気になって仕方がなかったので、映画を観終えて速攻で、
 晩年近くのイヴ・サン=ローランの画像をググってみることに。

 結果としては、フサフサでした。

 ただ、フサフサすぎて、逆に怪しいかも。

 この映画を観てから展覧会を訪れていたら、

 きっと髪の毛のことばかり気になってしまったことでしょう。
 そういう意味では、展覧会に行く前に、この映画を観なくてよかったです。

  スター スター ほし ほし ほし (星2つ)」

 

 

~映画に登場する作品~

 

 

 

 

 

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