オーギュスト・ロダン《考える人》
もともとは、ダンテの『神曲』に着想を得て制作された《地獄の門》のうちの一部。
頂上部にあったこの人物像が人気を博したため、ソロデデビュー(?)する運びとなった。
古今東西の名画を1点取り上げ、それを徹底的に“モーソウ (=妄想)”する。
読売新聞の夕刊面に掲載され、一部の人には好評だったコラム、
『モーソウ美術館』が先月、4年にわたるその連載の幕を閉じました。
あの最終回からちょうど1か月、
男はちょうどロダンの《考える人》と同じポーズで思案している―
あー、ようやく解放されたー!
毎回ネタを作るのは本当にしんどかったもんなァ。
毎月締め切りが近づくたびに、不安と絶望に襲われてたし。
そんな生活とも、今月からおさらばだぜ・・・いや、でもなぁ。
毎月のノルマがあったからこそ、思いがけないネタがいろいろと生まれたのも事実。
自分自身でもお気に入りの回もたくさんあったわけで。
『モーソウ美術館』が無くなってしまった以上、
これからはもう何も面白いアイディアが湧いてこないかも。
それはマズい気がするよなァ。
だったら、この月1の習慣が染みついているうちに、このブログに舞台を移して続けてみるか。
名前も新たに『シン・モーソウ美術館』として。
読売新聞での連載の時は、一般的によく知られた名画をお題にする必要があったけど。
このブログだったら、まぁ、そこそこ有名な作品を取り上げても問題ないだろうし。
うん。それなら、連載を続けていけそうな気がするぞ!
内容はこれまで通りと変わらず、名画をテーマにモーソウすること。
そして、字数も変わらず700字前後と。
唯一変わったことと言えば・・・原稿料が発生しないことくらいか。
ん?あれ?お仕事じゃないのに、生みの苦しみのあの生活に逆戻りしなきゃいけないのか?
男は、考えた上でたどり着いた結論に驚いている。
あと、《考える人》のポーズを続けたせいで、腰にきている。
というわけで、今月より毎月第2水曜に、
『シン・モーソウ美術館』をお届けいたします。