近現代日本画の殿堂と称される山種美術館。
その約1800点に及ぶコレクションの中から、
選りすぐりに選りすぐった名品だけを展示するという究極のベスト版展覧会…
“ザ・ベスト・オブ・山種コレクション”
その後期が、1月3日より始まりましたので、行ってまいりました。
昨年11月12日から12月25日まで開催された前期では、文句ナシの3つ星。
果たして、後期はいかに―。
後期の展示の目玉は、何と言っても、こちら。
速水御舟の 《炎舞》 です。
このブログでも何度も登場している作品ですので、
作品の素晴らしさについては、もう何も言いますまい。
今回の美術展では、 《炎舞》 以外にも、
《桃花》 や、
《翠苔緑芝》 (下の画像は、左隻)
をはじめ、何点もの速水御舟作品が。
さすが、速水御舟のコレクションに定評のある山種美術館。
しかし、ザ・ベスト・オブ・山種コレクションと銘打つ展覧会。
見どころは、速水御舟コレクションだけでは、ありません。
今回、僕が一番感銘を受けたのは、東山魁夷の 《満ち来る潮》
縦2メートル、横9メートルの迫力のある作品。
是非、これから行かれる方は、
この絵の前を、右から左、左から右へと歩いてみてくださいませ。
フットライトがいくつも設置されているので、
歩くたびに、絵の全面に施された金箔がキラキラと輝くのです。
陽に照らされた海面の煌めきを、感じることが出来ます。
素晴らしい!
さらに、この 《満ち来る潮》 の後ろには・・・
奥村土牛の名作 《鳴門》 が!
《満ち来る潮》 の左手には・・・
川端龍子の名作 《鳴門》 が!
3方向を、海の迫力を描いた名作に囲まれ、
一瞬、本気で、溺れかけました!
危ないところでした (←?)
この他にも、 岩橋英遠の 《暎》
小野竹喬の 《沖の灯》
福田平八郎の 《筍》
など、目立たない (?) 名作も、多数展示されています。
後期も、 “ザ・ベスト・オブ・山種コレクション” の名に恥じない美術展でした。
3つ星。
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ザ・ベスト・オブ・山種コレクション (後期)
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