本日1月19日より東京都美術館で始まりました “エル・グレコ展” に早速行ってまいりました!
こちらは、ブダペスト国立西洋美術館が所蔵する 《悔悛するマグダラのマリア》 や、
ボストン美術館が所蔵する 《修道士オルテンシオ・フェリス・パラビシーノの肖像》 を筆頭に、
スペイン、フランス、イタリア、イギリス、ギリシャ、デンマーク、台湾・・・etc
世界中の美術館や教会からエル・グレコの傑作を集めに集めてしまった日本最大規模のエル・グレコ展です。
さらに!
エル・グレコ最晩年の最高傑作と呼び声の高い 《無原罪の御宿り》 も奇跡の来日!
会場となっている東京都美術館は、昨年までのリニューアル工事で、
その展示室の天井高が、3.2mから4.5mへとバージョンアップしたわけですが。
実は、それは、この3メートルオーバーの超大作 《無原罪の御宿り》 を展示するため。
そんなVIP待遇ぶりからも、この 《無原罪の御宿り》 の来日が、
いかに歴史的快挙であることが、お分かり頂けることでしょう。
この春大注目の美術展です!
さてさて、エル・グレコを、よく知らないという方のために、簡単にご紹介を。
エル・グレコ (1541~1614) は、ゴヤ、ベラスケスと並んで、スペインの三大画家と称される巨匠。
あのピカソやダリを抑えて、スペイン三大画家にエントリー (?) しています。
ただ、スペイン三大画家でありながらも、
本名は、ドメニコス・テオトコプーロスというギリシャ人。
実は、 “エル・グレコ” とは、 『ギリシャ人』 という意味の、いわばペンネームなのです。
また、彼は、マニエリスム最後にして最大の画家と呼ばれているほど、マニエリスムの代名詞的存在の画家です。
マニエリスムを、簡単に説明しますと、
人体をあえて曲げたり引き伸ばしたり、不自然に描く芸術様式のこと。
(ジョジョ立ちの元祖のような感じでしょうか)
今回のエル・グレコ展に出展されていた作品でも、
エル・グレコのマニエリスムっぷりが、いかんなく発揮されています。
例えば、 《神殿から商人を追い払うキリスト》 という作品。
観てください、この変なキリストの商人の追い払い方を (笑) !
「え~い、出ていけ~!キュルリ~ン☆」
みたいな感じです (←?)
この不自然さが、吉本新喜劇っぽくて、僕は好きです。
さてさて、この作品以外にも、個人的に印象的な作品が多数ありました。
いくつかまとめてご紹介いたしましょう。
まずは、 《枢機卿としての聖ヒエロニムス》 という作品。
「顔、小っちゃ!」
一体、何頭身なのでしょう?
佐々木望とイイ勝負です。
続いて、 《聖パウロ》
聖パウロが立派な人物であるということは、その顔つきから、よ~くわかります。
わかるのですが・・・・・・。
ついつい頭が気になってしまって・・・・・・。
あの・・・帽子かぶりません??
続いても、気になるシリーズ (←?)
《キリストの復活》 という作品です。
キリストが復活したという奇跡的な場面であることは、よ~くわかります。
わかるのですが・・・・・・。
ついつい股間が気になってしまって・・・・・・。
いやいや、なんとも布が絶妙な具合で、大事なところを隠しています。
これが、一番の奇跡なのでは??
最後にご紹介したいのは、 《福音書記者聖ヨハネのいる無原罪のお宿り》 です。
こちらは、聖ヨハネがマリア様の無原罪のお宿りの幻視を見ているというシーン。
すごくスピリチュアルで、幻想的な絵画作品なのですが。
どうも僕には、聖ヨハネが、こう言っているようにしか思えないのです。
「ちょっ、マリア様、踏んでるっwww」
と。
他にも、いろいろ印象的な作品がありましたが、
やはり何と言っても、今回のメインは、 《無原罪の御宿り》 。
ただただ、ひたすらに圧倒されました。
ため息を漏らすのも憚られるくらいに、無言になってしまう傑作です。
心の中まで、 「・・・・・・。」 と無言になってしまったほど。
こちらの 《無原罪の御宿り》 は、間違いなく2013年見逃せない作品の一つ。
混雑必至の会期末を避けて、早めに行かれることをオススメします。
10位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在13位)
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エル・グレコ展
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