久しぶりに、千代田区立日比谷図書文化館へ。
久しぶりに訪れたら、丸善がプロデュースしていたオシャレなカフェは、PRONTOに。
丸善がプロデュースしていたオシャレなレストランは、
PRONTOととんかつまい泉のコラボ店に、様変わりしていました。
(オシャレ感はダウンしたものの、リーズナブル感はアップ)
一体、千代田区立日比谷図書文化館に、何があったのでしょう?!
さてさて、そんな人知れず (←?) リニューアルをしていた千代田区立日比谷図書文化館では、
3月3日まで、人知れず (←??) “徳川将軍家の器” という展覧会が開催されています。
入場無料ということで、ほとんど何の期待もせず、会場を訪れたのですが。
鍋島報效会所蔵の 《色柄椿文輪花大皿》 (佐賀県重要文化財) があるわ、
大阪市立美術館の 《色絵毘沙門亀甲桐文皿》 があるわ、
出光美術館の 《青花花卉双鳥文輪花皿》 があるわ。
他にも、東京国立博物館など、さまざまなミュージアムの自慢の陶磁器たちが出展されていました。
“いやいやいや、そんな陶磁器たちが、こんな無料の展覧会で展示されているわけがない!”
と、最初は、レプリカを展示しているのではないかと疑ってみたのですが。
観れば観るほど、本物の輝きを放っていました。
まさか、こんな無料の展覧会で、出合えるだなんて!
まるで、思わぬところで、お忍びで来日中のスターに出合ってしまったような感覚です (←?)
そんなお忍び陶磁器の中には、
九州陶磁文化館の 《色絵鶺鴒文皿》 の姿も。
ちなみに、この鶺鴒柄のお皿は、
現時点で、2例しか発見されていないとう貴重なものなのだそうです。
さてさて、展覧会では、これらの陶磁器は、
徳川将軍家とゆかりのある器として、紹介されてはいるのですが。
実は、これらの陶磁器は、展覧会のメインに非ず。
この展覧会のメインは、むしろ、こちら↓
千代田区の江戸城跡から出土した陶磁器の破片。
1657年の明暦の大火で、江戸城が消失した際に、
江戸城本丸御殿で使われていた陶磁器の数々は、
このように無残な姿になってしまったのです・・・。
つまり、 《色柄椿文輪花大皿》 も、
《色絵毘沙門亀甲桐文皿》 も、 《青花花卉双鳥文輪花皿》 も、前座のようなもの。
ビフォーアフターの 『ビフォー』 に過ぎなかったのです。
素晴らしい陶磁器の数々を目にしたあとで、
それらと同じくらいのレベル、もしくは、それ以上のレベルの陶磁器のなれの果てを見る。
なんとシュールな展覧会なのでしょう (笑)
出土した陶磁器の中には、
《色絵唐花文変形皿》 のように、元々は変形皿だったものもありますが、
確実に、変形皿だった時以上に、変形していました (笑)
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徳川将軍家の器
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