Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”

$
0
0

現在、森美術館では、 “メタボリズムの未来都市展” という建築展が開催されていますが。
(1月15日まで。お早めに!)
東京都現代美術館でも、建築展が開催中です。
(こちらは、1月9日まで。よりお早めに!)

その名も、

“建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ””


・・・と、タイトルだけ目にしても、よくわからない感じ。

気を取り直しまして。

「タイトルがピンと来なくたって、告知文を見れば、まぁ、理解は出来るでしょ♪」

HPの告知文を読んでました。
以下、抜粋。

「21世紀にはいり、情報化や都市化の進行によって、新たな生活形式やパブリックスペースが生まれてきています。本展は、環境や都市の問題、人口の増加やその構成の変化など、私たちをとりまく状況の変化に対して、建築家、アーティストがどのようにこたえ、空間をつくっていくのか、その提案、実践を示すものです。その空間は、人々に新しい体験やアプローチを促し、環境との潜在的な可能性を顕在化させてくれます。アーティストの提案は新しい世界観のメタファーとして建築家の実践的提案と響き合い、きたるべき「人間性」についてのイメージを複数の角度から指し示します。
3.11の震災を含め、自然災害や政治的・社会的不安は、なんらかの形で常に世界各地の現実のなかに存在します。こうした状況に対して、建築は人々にとってどのような存在でありうるのでしょうか。本展においては、日本を含め世界各地における人々や自然、社会の内外において多様な経験・思考から導かれる建築の普遍的な表現と、ローカルの知恵や技術との融合に見いだされる「発見」が展覧されます。」



・・・と、これまた、よくわからない感じ。

さらに、気を取り直しまして。

「タイトルがピンと来なくたって、告知文が理解できなくたって、行けば、まぁ、なんとかなるでしょ♪」

思い切って、行くだけ行ってみました。


・・・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・・・・。


・・・と、やっぱり、よくわからない感じ。
いわゆる、 「建築展って、ムズカシイ」 を地で行く感じの建築展でした。

出展しているのは、
伊東豊雄さん、妹島和世+西沢立衛/SANAAをはじめ、14カ国28組の建築家・アーティスト。
顔ぶれは、そうそうたるものでした。

個々の作品を観れば、それなりにインパクトもあって、印象的なものも多々あったのですが。
いかんせん、それらの作品の根底に、共通するものが見受けられませんでした。
一体、何がテーマの建築展なのか、最後の最後まで、わからずじまい。
とりあえず、何となく集められた建築家・アーティストたちが、
「とりあえず、今、こんなことしてまっせ」 というものを、ただ見せたようなだけの感じ。
美術展としては、 「星なし」 って感じ。
でも、個々の作品で印象的なものが多々あったので、
星
1つ星って感じ?


では、具体的に、印象に残っている作品をご紹介。

まずは、現代建築を代表する世界的な建築家フランク・O・ゲーリー。
彼の最新作であるニューヨークの 《ビークマン・タワー》 の模型が紹介されていました。

「ちょwwwビルの模型が、へなへなすぎるwww」

と、笑ったのも束の間。
実際に、建っているビルの写真を見て、
模型がへなへななのでなく、実際のビルもへなへなであることがわかったのです。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-Beekman Tower  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-エイト・スプルース


皆様、目の錯覚ではありません (笑)
現在、マンハッタンで、実際に目にすることが出来るビルです。
世界の建築は、やはりスゴい。。。


いやいや、日本の建築家だって、変な建築を作れます。
(↑何で、対抗心を燃やしているんだ?!)
それは、藤本壮介さんの 《House NA》
会場には、5分の1サイズの模型が展示されていたのですが、

「ちょwww住宅の模型が、スケスケすぎるwww」

と、思わず吹き出しました。
ところが、これまた、実現の建物であることがわかったのです。

ちなみに、こちらは、youtubeでの動画↓




皆様、CGではありません (笑)
現在、都心のどこかで目にすることが出来る (…らしい) 住宅です。
「お父さん、パンツ1枚で、家の中ウロウロしないでよ~」 とか、あり得ない住宅。



最後にご紹介したいのは、SANAAによる 《ロレックス・ラーニング・センター》




この不思議な建物の模型も、もちろんインパクトがありましたが、それよりも。
この 《ロレックス・ラーニング・センター》 を題材に、
映画界の巨匠ヴィム・ヴェンダースが制作した映像作品 《もし建築が話せたら...》 がオススメです。
作品のタイトルずばり、

「もしも、 《ロレックス・ラーニング・センター》 が話せたら、こんなことを話している」

という映像作品です。
しかも、3D!

物語の途中で、セグウェイに乗った2人の男女が何気に登場します。

“何で、セグウェイwww”

と、よく見ると、その2人は、妹島和世さんと西沢立衛さん。
SANAAの2人ではないですか。
セグウェイに乗る妹島和世さん。
そんな超貴重なお宝映像 (?) が見られるのは、東京都現代美術館だけ!




美術ブログランキングへのご協力をお願いしますって感じ
Blogランキングへ   にほんブログ村 美術ブログへ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles