本日の東京の最高気温は、10℃。
まだまだ寒い日が続いています。
そんな春が待ち遠しいこの季節に、
たばこと塩の博物館にて、フライング気味に開催されているのが・・・
“館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ” という 『桜』 をテーマにした美術展。
桜が描かれた浮世絵を中心に、
桜のモチーフで装飾された喫煙具や、
桜がデザインされたタバコのパッケージなど、
たばこと塩の博物館が所蔵するコレクションの中から、
『桜』 がデザインされたものだけが展示されており、会場は、まさに桜満開。
(お客さんは、 “さくら” ではありませんw)
毎年、桜の季節 (3・4月) になると、
どこかしらの美術館で、この手の桜をテーマにした展覧会が開催されるので、少々食指気味でしたが。
今年は、たばこと塩の博物館が、あえて桜の季節の前に開催してきましたか。
ミュージアム界も、いろいろな手を考えるものですねぇ。。。(苦笑)
さてさて、今回紹介されていた浮世絵作品の中で印象に残ったものを、いくつかピックアップ。
まずは、歌川豊国の 《役者十二つき 三十六ばんつゞき 三月うへ野清水の図》
構図や題材が、どうということではなく・・・
画中の人物全員のアゴがしゃくれていたことに驚愕。
江戸時代の人は、現代人よりも全体的にアゴがしゃくれていたのかもしれません。
続いて、喜多川歌麿 《『普賢像』挿絵 酔いどれ女》
ぐでんぐでんに酔っぱらった女性が、おそらく友人であろう女性2人に介抱されています。
江戸時代の ‘女子会あるある’ な光景でしょうか (笑)
目新しい浮世絵としては、二代歌川広重による 《昔はなし一覧図会》
こちらの作品には、 『花さか爺さん』 をはじめ、
『桃太郎』 や 『猿蟹合戦』 、 『かちかち山』 といった有名昔話の名場面が多数描かれていました。
普通に、眺めていて楽しい作品です。
最後は、 《浅草奥山四季花園入口光景》 という浮世絵作品をご紹介いたしましょう。
こちらは、かつて浅草にあったとされる四季の花々が楽しめる植物園を描いた一枚です。
その入り口部分の看板にご注目!
「花やしき入口」 と書かれています。
そう。実は、これが、今の浅草花やしきのルーツとな施設。
花やしきの歴史は、こんな時代まで遡れるのですね~ (しみじみ)
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館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ
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