大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回は、不定期シリーズでお届けしてきた皇居一周建築ツアーの完結編!
13時から17時までと、時間を区切って、ぶらぶら建築探訪しながら、
1周約5キロの皇居周りを行けるところまで行ってみるという建築ツアーです。
実は、前回 (2012/12/8)、完結編の予定だったのにも関わらず、
日生劇場に到着した時に、無情にも17時のチャイムが鳴ってしまい、ツアーは強制終了。
そして、残りの行程が、今年に持ち越されることになったのです。
日生劇場から東京駅まで、直線距離なら1.5㎞もありません。
・・・・・えっ、消化試合?
いえいえ、この1.5㎞は短いながらも、実は非常に濃ゆ~い建築ストリートなのです。
13:00 日生劇場よりスタート
時間を調節するため、いきなり銀座方面へ寄り道 (笑)
01 GINZA KABUKIZA/隈研吾
東京都中央区銀座4-12-15
ここに注目!
○新歌舞伎座と背面の29階建ての歌舞伎座タワーとから成る複合施設
○新歌舞伎座は、馴染みのある第4期 (設計:吉田五十八) のデザインを踏襲
○東京メトロ東銀座駅と直結するようになり、地下には祝祭をイメージした広場が誕生
[とに~の呟き]
「建て替えたと思ったら、建て替える前の姿のまま・・・と思いきや、後ろにでっかいのが!
『歌舞伎座、うしろー!!』 と叫びたくなる。」
02 読売会館(現 ビックカメラ有楽町店本館)/村野藤吾
東京都千代田区有楽町1-11-1
ここに注目!
○曲面を多用した独自の構造
○ガラスブロックとモザイクタイルの複合施設
[とに~の呟き]
「かつては、有楽町そごうだったそうですが、今は、ビックカメラ。
そのため、当初の面影はほぼ無いそうな。。。
昔の姿に、もう一度有楽町で逢いたいものです。」
03 東京国際フォーラム/ラファエル・ヴィニオリ
東京都千代田区丸の内3-5-1
ここに注目!
○日本初の国際建築家連合(UIA)の基準に基づく国際公開コンペによって設計者が決定
○日本では、ほぼ無名だったラファエル・ヴィニオリは、このコンペで一躍スターダムに
○“船”をイメージしたという巨大なガラス棟と4つのホールからなる
[とに~の呟き]
「建築家ならプロアマ (?) 問わず、誰でも応募できたという、
建築界では伝説のコンペなのだとか。つまり、コンペ界のM-1です。」
04 DNタワー21/ケビン・ローチ
東京都千代田区有楽町1-13
ここに注目!
○第一生命館と農林中央金庫有楽町ビルの2棟が再開発により共同の建築に
○高層部分は第一生命館の外観のイメージを引用
○低層部の外観は、第一生命館と農林中央金庫有楽町ビルのイメージを再現している
[とに~の呟き]
「第一生命館(D)と農林中央金庫有楽町ビル(N)で、DNタワー。
孫悟飯とトランクスで、ゴテンクスのようなものである。(出典:ドラゴンボールZ)
まさに、建築界のフュージョン。」
05 明治生命館/岡田信一郎・捷五郎
東京都千代田区丸の内2-1-1
ここに注目!
○昭和期の建造物として初めて国の重要文化財に指定
○5階分のコリント式列柱が並ぶ古典主義様式に則ったデザイン
○土日は内部を無料で一般公開している
[とに~の呟き]
「一般公開されている当時の応接室は、もちろん現役ではないですが。
1階の通常営業フロア部分に、現在使用されているであろう応接室がありました。
見比べてみると、いかに現在の応接室が味気ないことか・・・(笑)」
06 丸の内パークビルディング/三菱地所設計
東京都千代田区丸の内2-6-1
ここに注目!
○敷地内にジョサイア・コンドルが設計した三菱一号館をレプリカ再建している
○再建した三菱一号館を美術館 (文化施設) として活用していることで、容積率が+100%
○容積率移転制度を使い、東京駅分の容積率を130%譲渡されている
[とに~の呟き]
「容積率をするため、いろいろなテクを使っているのですね。
でっかいことは、いいことなのでしょう。
そんな三菱地所を、見に行こう~♪」
※容積率とは? 敷地面積に対する建築延べ面積(延べ床)の割合のこと
07 JPタワー/ヘルムート・ヤーン
東京都千代田区丸の内2-7-2
ここに注目!
○低層部分は、吉田鉄郎設計の東京中央郵便局の外観を保存
○高層部分のガラス張りの外観デザインは、米国人建築家ヘルムート・ヤーンが担当
[とに~の呟き]
「新歌舞伎座もそうでしたが、最近は、この手の建築が主流なのでしょうか?」
08 東京駅/辰野金吾
東京都千代田区丸の内1-9-1
ここに注目!
○「辰野式」と呼ばれる赤と白のコントラストが見られる煉瓦のデザイン
○復元した部分がわかるように、あえてレンガを古く見せることなく対比させている
[とに~の呟き]
「さすが日本を代表する主要駅と、思わず仰ぎ見てしまう立派な駅舎。
king of 駅舎という感じです。」
17:00 タイムアップ
ということで、予定通り、17時に東京駅にゴール。
全4回に渡ってお送りしてしてきた皇居一周建築ツアーも、東京駅が終着駅となりました。
自分たちに拍手
皇居一周を達成した今、次の目標は何にすべきか。
山手線一周か、はたまた東海道制覇か。
それは、また今後のお楽しみ。
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皇居をぐるりと歩いたならば ~皇居一周建築ツアー④~
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