~前回までのあらすじ~
「たった2日間で、奈良で国宝を100件ハンティングする!」
そんな無謀とも思えるチャレンジに挑むことになった国宝ハンター。
しかし、大方の予想とは裏腹に、順調に国宝をゲットしていく。
1日目を終了した時点で、ゲットした国宝の数は、なんと63件。
伝説達成まで、あと37件を残すのみ。
そして、2日目の朝を迎える―
【2日目】
おはようございます。
国宝ハンターの旅の朝は早く、6時には自転車を漕ぎ始めていました。
泊まっていた天理駅周辺のホテルから、約15分。
石上神宮に到着です。
ちなみに、 『石上神宮』 と書いて、 『いそのかみじんぐう』 と読みます。
『いしがみじんぐう』 とか 『いしうえじんぐう』 と読み間違えませぬよう。
さてさて、前日の疲れも取れぬまま5時に起きただけに眠気が全然抜けません。
ボ~~~~~~ッとした状態で境内に入ったのですが、
尋常でない回数の 「コケコッコー」 の声が耳に響いて、強制的に目を覚めさせられました。
朝からテンション高すぎだぞ、ニワトリ!
ニワトリしかいない朝早い境内で、 《石上神宮拝殿》 (ジャンル:建造物) と、
《石上神宮摂社出雲建雄神社拝殿》 (ジャンル:建造物) をゲット。
そして、 「コケコッコー」 の大合唱に後押しをされながら、石上神宮を出発。
自転車を1時間ほど北に漕ぎ続ければ、奈良公園へ到着です。
すると、この旅二日目にして、ようやく初めて鹿と邂逅。
ちょっと感動です。
本当に、鹿がいるよ~。
・・・・・・・・5分後。
さすがに、それくらいで飽きますね。
もう鹿はいいです (笑)
まもなく拝観開始時間の7時半になるので、
《東大寺南大門》 (ジャンル:建造物) を通って、東大寺の境内へと歩を進めます。
もちろん両脇では、 《木造金剛力士立像(所在南大門)》 (ジャンル:彫刻) が睨みを利かせていました。
朝早くからご苦労様ですm(__)m
他の何にも目をくれず、一路、 《東大寺金堂(大仏殿)》 (ジャンル:建造物) へ。
早起きした甲斐があって、なんとこの日一番乗りです。
日中は、修学旅行生で賑わう大仏殿を独り占め。
なんと贅沢な時間なのでしょう♪
もちろん、 《金銅八角燈籠(大仏殿前所在)》 (ジャンル:工芸品) も独り占め。
そして、当然、 《銅造盧舎那仏坐像(金堂安置)》 (ジャンル:彫刻) も独り占めです。
『本殿内写真撮影禁止』 がデフォルトの奈良県内で、写真撮影が可能だったのは嬉しいところ。
さすが、大仏様は大きくて太っ腹なお方です。
大仏様とのマンツーマンの対話を堪能したあとは、
《東大寺鐘楼》 (ジャンル:建造物) & 《梵鐘》 (ジャンル:工芸品) の脇を通って・・・
《東大寺法華堂(三月堂)》 (ジャンル:建造物) へ。
こちらの中には、5件の国宝彫刻が安置されています。
また独り占めしてしまいましょう・・・・・・・ん??
「また、このパターン!!何度目だ (泣)?!」
法華堂内を見学することは叶わず。
肩を落としながらも、 《東大寺二月堂》 (ジャンル:建造物) を見上げて。
二月堂から、 《東大寺開山堂》 (ジャンル:建造物) を見下して。
戒壇堂では、 《塑造四天王立像〈/(所在戒壇堂)〉》 (ジャンル:彫刻) を見て。
東大寺ミュージアムでは、 《東大寺金堂鎭壇具》 (ジャンル:考古資料) をはじめ、
《塑造日光仏立像/塑造月光仏立像(所在法華堂)》 (ジャンル:彫刻) や、
《賢愚経巻第十五(四百六十七行)》 (ジャンル:書跡・典籍) を見ました。
ちなみに、ここ東大寺ミュージアムでは、
以前、トーハクで開催された “東大寺大仏―天平の至宝―” で出合った・・・
《銅造誕生釈迦仏立像》 (ジャンル:彫刻) と再会。
思わず、僕も、 「はーい!」 と右手を挙げそうになりました。
境内で見られる国宝を一通り見た後は、
ぐるっと外周を回って、 《東大寺転害門》 (ジャンル:建造物) のもとに。
これで、この日見られる東大寺の国宝はすべてコンプリート。
となれば、あとは、すぐ近くに位置する正倉院を観に行くだけです。
ところが。。。
「また、このパターン!!何度目だ (泣)?!パート2」
教訓:奈良は、鹿と工事が多い。
今現在の国宝ハンティング数 431/1088
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第五十六話 国宝ハンター、早起きする!
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