奈良県に行ったら一度は訪れたいと思っていた大和文華館に行ってきました。
その上品な印象の美術館名から、こじんまりした美術館を想像していましたが。
実際は、道の駅ばりの広大な駐車場を持つ立派な美術館でした!
さらに、チケット売り場から美術館までは、
野趣あふれる文華苑と名付けられた広大な自然園が広がっています。
なんとなくですが。
ここまでの雰囲気から、MOA美術館やMIHO MUSEUMに近いものを感じてしまいました。
しかし、実際は、宗教が母体の美術館ではなく、
近畿日本鉄道 (近鉄) の創立50周年を記念して開設された美術館とのこと。
つまりは、根津美術館や五島美術館に近い美術館だったのですね。
とりあえず、ホッと一息ついたところで (←?)
いざ、美術館の中へ。
これだけ広大な土地を持つ美術館なのに・・・という言い方は失礼かもしれませんが。
美術館の展示室は、そこまで広くなかったです。
というか、展示室はワンフロアだけ。
しかも、そのワンフロアの中心に、竹が林立した中庭があるという・・・。
正直なところを言わせてもらえば、
「自然は、もういいよ! (文華苑で散々目にしたので)」
という感じです (笑)
そんな大和文華館では、現在、 “人物画名品展―肖像画、風俗画、美人画―” が開催中です。
こちらは、大和文華館のコレクションの中から、
重要文化財の 《小大君像》 や、
同じく重要文化財で尾形光琳作の 《中村内蔵助像》 など、
人物画の名品ないしは人物が描かれた山水図を紹介した美術展です。
(一部、奈良国立博物館所蔵の 《伝淀殿像》 (4/23~5/12) のように特別出陳品もあります)
オーソドックスでシンプルな内容の美術展。
企画というより、作品そのものの力で勝負しているなァという感じでした。
今回の美術展の目玉は何と言っても、 《婦女遊楽図屏風(松浦屏風)》
金地の屏風には、遊女や禿、童女が描かれています。
しかも、彼女らは、髪を梳いたり、
手紙を書いたり、カルタ遊びに夢中になったり・・・と思い思いの行動を取っています。
そんなギャルギャルした屏風なのに (?) 、なんと国宝。
その理由は、ほぼ等身大に近い大きさで群像が描かれている絵画は、他に例が無いからとのこと。
そんな消去法のような理由で国宝になるパターンもあるのですね (笑)
国宝と言えば、もう1点。
《一字蓮台法華経〈普賢菩薩勧発品〉》 も展示されていました。
画面左に記されているのは、経文。
一文字一文字が仏に見立てられているそうで、
よく見ると、一文字一文字が蓮台に乗せられているのがわかります。
デコメの元祖??
その他に印象的だったのは、平安後期に描かれたという 《病草紙断簡》
平安時代から針治療が行われていたのですね。
そして、平安時代から、針治療に耐える人がいたのですね。
治療を受けているオッサンのポッチャリ感がリアルです。
もう一点印象的だったのが、 《輪舞図屏風》
人々が踊っている姿を描いた屏風なのですが・・・
(注:実際は、カラー作品です)
「上空過ぎwww」
Google Earthばりの視点で描かれています。
もはや何が何だか、よくわかりません。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在5位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
人物画名品展―肖像画、風俗画、美人画―
↧