神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催中の・・・
“片岡球子 創造の秘密 日本画家のスケッチブックから” へ行ってきました。
こちらは、神奈川県にゆかりのある日本画家・片岡球子をフィーチャーした美術展。
約80年にも及ぶ長い画家生活の中で残した沢山のスケッチブックに注目し、
彼女のスケッチブックをと本画を併せて展示するというユニークな試みの美術展です。
ちなみに、片岡球子について簡単に説明しておきますと。
片岡球子は、103歳で天寿をまっとうするまで、
異端の日本画家、型破りな日本画家と呼ばれ続けた女性画家。
その個性的で激しすぎる画風は、時に “ゲテモノ” とまで揶揄されたほどです。
また、自他ともに認めるヘタクソな画家であり、
帝展や院展に何度も落選した経験から、 “落選の神様” という有難くないあだ名まで頂戴しています。
さてさて、会場を訪れるまで、
「さぞかし、スケッチブックがメインの美術展なのだろうなァ。
(=本画は、大したものが展示されていないんだろうなぁ・・・)」
と、あまり期待はしていなかったのですが。
もちろんスケッチブックの数々も展示されているものの、
片岡球子が生涯取り組んだ 《面構》 シリーズや、
《面構 葛飾北斎》
《面構 足利尊氏》
彼女の代名詞とも言うべき火山を描いた作品も展示されており、
《火山(浅間山)》
普通に、片岡球子の代表作が堪能できる美術展でした。
というか、普通に代表作を飾ってしまったことで、
本画のパワーが、スケッチブックの印象を圧倒してしまっていた感があります (笑)
いろいろと展示されていた中で、個人的に一番目を惹かれたのが、 《カンナ》 という作品。
まぁ、お世辞にも上手くはないですが。
こんなにも開き直った感じで (←?) 、堂々と個性的に描かれると、
「あれっ、逆に上手い絵ってなんだろう?」
と、自分の美的価値観が揺らいでしまいます。
で、揺らいでしまうのですが、最終的には、
「ま、上手かろうが下手だろうが、見ていて元気になるから、いっか♪」
と、ポジティブな気持ちになれます。
くよくよ悩んでいる時に効くサプリのような絵画です。
それと、前述したように、
片岡球子が好きな歴史上の人物を描く 《面構》 シリーズも何点も展示されていましたが。
その中で特に印象に残ったのが、 《面構 東洲斎写楽》 です。
「いやいやいや、面構えも何も、写楽って誰かわかってないじゃん!
どんな顔しているのか、わからないじゃん!」
などと思っていたら・・・
白いお面を被っていました!スケキヨ?!
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片岡球子 創造の秘密 日本画家のスケッチブックから
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