埼玉県立近代美術館では、現在、コレクション展が開催中です。
「あ、な~んだ、ただのコレクション展か」
と思ってしまった方、甘いです。
開催されているのは、ただのコレクション展ではなく、大コレクション展。
そんな “たまもの 埼玉県立近代美術館大コレクション展” は、今週日曜まで開催されています。
何よりも驚くべきは、その出品作品数。
「300点?」 「いえいえ、そんなものではありません。」
「じゃあ、500点?」 「まだまだ」
正解は、空前絶後の約1000点!
出品リストだけで、全7枚・・・。
大コレクション展と名乗っているのは、ダテじゃありません。
それだけ膨大な数の作品が、展示室だけに収まるわけもなく (←?) 。
コインロッカーや、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
3階にある図書室、
エントランスや受付、ミュージアムショップ、レストランまでもが展示スペースに。
まさに埼玉県立近代美術館全館を挙げて開催されている美術展です。
展示されているのは、もちろん全てが埼玉県立近代美術館のもの。
だから、 『たまもの』 。
クロード・モネ 《ジヴェルニーの積みわら、夕日》 (1888~89年) や、
埼玉県立近代美術館所蔵
小茂田青樹 《春の夜》 (1930年) といった・・・
埼玉県立近代美術館所蔵
埼玉県立近代美術館のマスターピースたちが、
美術展会場のあちらこちらで、華を添えています。
また、美術展タイトルの 『たまもの』 には、
寄贈や購入などで、埼玉県立近代美術館に授かった 『賜物』 という意味もあるそうで。
川口市の旧家・大熊家から寄贈されたという貴重な近代日本画の掛軸群も、
今回の美術展で初めて、一堂に並べて紹介されています。
これ以外にも、これまでなかなか紹介する機会の無かった 『賜物』 や、
今回の美術展で初めて紹介される 『賜物』 がありますので、要チェックです。
さてさて、約1000点も作品が展示されていると聞いて・・・
「全部観たら、疲れるんじゃないかなぁ(´□`。)」
と、心配になっている方はいませんか?
確かに、全部じっくり観ると疲れます (笑)
でも、僕自身は、覚悟していたよりは、疲れませんでした。
おそらく、その理由は、展示テーマが32に分けられていたことにあると思います。
(※効能には個人差があります。)
「食べるもの」 や、
「深く眠る」 などなど、
展示テーマが細かく設定されていたことで、
1つの大きな美術展ではなく、32のミニ美術展という感じで、サクサク楽しめました。
ケーキで例えるなら (←?) 、1つのホールケーキを完食したというよりも、
32個のプチケーキをバイキング形式で楽しく食べたという感じ。
作家で例えるならば、星新一のショートショートの世界のような美術展だった気がします。
ちなみに、数あるテーマの中で、一番見逃せないのが、 「百花繚乱」 のコーナー。
文字通り、花を描いた絵の数々が、百花繚乱のごとく展示されています。
この展示風景は、実に圧巻。
目に飛び込んできた時のインパクトは他の追随を許しません。
自分は千葉出身なので、正直、認めたくはないですが。
この展示風景を目にした時ばかりは、
「さ、埼玉県に負けた・・・(´・ω・`)」
と、素直に思いました。
ここは潔く負けを認めて、3ツ星。
全埼玉県民に足を運んで頂きたい美術展です。
(もちろん僕のような非埼玉県民にもオススメです)
3位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位です)
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たまもの 埼玉県立近代美術館大コレクション展
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