静嘉堂文庫美術館で開催中の “せいかどう動物園 ―いきものをめぐるイマジネーション―” へ行ってきました。
こちらは、静嘉堂文庫美術館のコレクションの中から、
動物をテーマにした美術品をセレクトして紹介する美術展です。
と、まぁ、その手の企画の美術展は、
これまでに他の美術館でも目にしたことがあるので、そこまで目新しさは感じなかったのですが。
美術展を観る前に、もれなく貰えるリーフレット。
その作り込まれたフロアマップ・・・もとい、園内マップに目を通した瞬間に、
「これは、絶対に楽しい美術展に違いないっっ!!!」 と直感。
そして、館内、いや園内にひとたび足を踏み入れた時に、その直感が正しかったことを確信しました。
(注:この記事に使用している写真は、特別に静嘉堂文庫さんより提供頂いたものです)
「めちゃめちゃ楽しい美術展なんですけどっっ!!!」
動物園のイメージということで、ガラスケースには、柵のパターンが!
さらに、キャプションも動物園に合わせて、
ちゃんと 『○○目××科△△属』 というところまで記載する徹底ぶり。
予想していたよりも遥かに、
静嘉堂文庫美術館は、せいかどう動物園へと変身を遂げていたのです。
落ち着きがあって真面目な普段の静嘉堂文庫美術館の印象とは違って、
今回の美術展は、かなりはっちゃけていた印象でしたが (笑)
ここまでやりきったからこそ、とても楽しい美術展が完成したのだと思います。
これまでに見た、どの 「動物をテーマにした美術展」 よりも、楽しかったです♪
笑顔になること請け合いの美術展。
ではでは、具体的に、
このせいかどう動物園には、どんな動物たちがいるのでしょうか?
リアルな姿の動物から、
《青備前枯木に鳩置物》
デフォルメされた動物、
《黄瀬戸狸香炉》
さらには、架空の動物まで。
《木彫河童根付》
その姿や種類は、千差万別。
そこら辺の動物園よりも、珍しい種類の動物たちの姿を、目にすることが出来ます (笑)
普通の動物園と、唯一違うのは (?) 、小さな動物が、たくさんいること。
その姿を、よ~く見るためには、単眼鏡があった方がベストな気がしました。
ちなみに、自分が一番気に入った小さな美術品は、こちらの 《黒檀彫貝に楼閣根付》 という根付。
小さな貝の中に、さらに小さな楼閣の姿が!
(蜃気楼は、大ハマグリが気を吐いて楼閣を作り出したものという伝説に基づくものと思われます)
その超絶技巧ぶりに、思わず目が釘付けとなってしまいました。
驚愕必至の根付です。
貝と言えば、もう一点。
野々村仁清作の 《色絵法螺貝香炉》 も印象的でした。
フォルムはリアルながらも、カラーリングは、野々村仁清らしい品のある彩色。
オブジェとして家に飾りたい、不思議な愛らしさがありました。
他にも、まだまだまだまだ紹介したい動物たちがいるのですが。
長くなりそうなので自重しますf^^;
話すと尽きないくらいに楽しい美術展でした。
なお、今回出展されている美術品は、
静嘉堂文庫美術館でも、かなり珍しいものが多いとのこと。
普段は展示しないような美術品を、この機会に紹介しているのだそうです。
それらの中には、30年ぶりに展示されているものもあるのだとか。
例年より早く梅雨入りしてしまっただけに、
雨の心配がない動物園で過ごしてみてはいかがでしょうか?
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せいかどう動物園 ―いきものをめぐるイマジネーション―
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