東京ステーションギャラリーで開催中の “エミール・クラウスとベルギーの印象派” に行ってきました。
こちらは、ベルギー印象派の巨匠エミール・クラウスをテーマに取り上げた日本初の美術展です。
エミール・クラウス (1849~1924) 作品の特徴は、何と言っても、その明るさ。
《野の少女たち》 も、
1892年頃 個人蔵 photo©Hugo Maertens
《レイエ川を渡る雄牛》 も、
1899年(またはそれ以降) 個人蔵
《ウォータールー橋、黄昏》 も、
1918年 個人蔵 photo©Guy Braeckman
画像で目にするのとは比べ物にならないほど実物は眩しかったです。
“しばらく見ていると、目が潰れてしまうのでは (>_<)” と思ってしまったほど。
そんな眩いエミール・クラウス作品で満たされた会場は・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
まるで光のシャワーが降り注いでいるかのような状態でした。
全体的に、普通の美術展よりも数倍明るい印象で、
絵画展というよりも、写真展を観ている感覚に近かった気がします。
ちょっと前に、東京駅丸の内駅舎でプロジェクションマッピングが行われていましたが。
同じ東京駅丸の内駅舎内で行われているエミール・クラウス展も、光の美しさでは負けていませんでした。
ちなみに、印象派の影響を受けつつも、独自の路線で、
光の表現を追求したエミール・クラウスのスタイルは、 「ルミニスム(光輝主義)」 と呼ばれるそうで。
今回の美術展では、エミール・クラウス周辺のルミニスム作家の作品も併せて紹介されていました。
ジェニー・モンティニー 《庭で遊ぶ子どもたち》
1912年 個人蔵 photo©Karel Moortgat
また、エミール・クラウスに影響を与えた本家の (?) 印象派の画家の作品や、
クロード・モネ 《霧の中の太陽(ウォータールー橋)》
1904年 個人蔵
反対に、エミール・クラウスに直接指導を受け、
影響を与えられた日本人作家の作品も展示されており、
児島虎次郎 《和服を着たベルギーの少女》 1911年 大原美術館蔵
いろんな角度から、エミール・クラウスという画家に迫っていました。
これまで、日本では、ほぼ無名だったエミール・クラウスですが。
この美術展を通じて、おぼろげながら彼の立ち位置が見えてきた気がします。
日本初のエミール・クラウス展ということで、
今回、彼の作品だけでも、約30点も紹介されていました。
その中で特に印象に残ったのは、
ストレートに、 《タチアオイ》 も良かったのですが、
一番は、 《昼休み》 という作品でしょうか。
1887-1890年頃 個人蔵 photo©Guy Braeckman
1887~1890年頃の作品ということで、冷静に考えたら、絶対に違うことは分かっているのですが。
《昼休み》 というタイトルに引きずられて、
手前の女性が左手に持っているものが、どうにもコンビニの袋にしか見えません (笑)
で、これが、もしコンビニの袋だとすると、
「パンとかマウントレーニアとか買い込んだのかな」
「奥にいる3人の女性の分も買ったのかな?いや、むしろ買いに行かされたのかな?」
など、いろいろと想像してしまってやみません。
たった一枚なのに、いろいろとドラマを想起させる。
そんなセンスも光る一枚です。
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エミール・クラウスとベルギーの印象派
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