例えば、予約だけで50万部突破、
発売日初日に10万部増刷決定した話題の村上春樹さんの小説・・・
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/文藝春秋
¥1,785
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この表紙の装丁に使われているのは、
20世紀アメリカ美術を代表する画家モーリス・ルイスの 《Pillar of Fire》 という絵画作品です。
また、例えば、ベストセラー作家・浅田次郎さんの最新歴史小説・・・
一路(上)/中央公論新社
¥1,680
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そのカバーイラストを描いたのは、人気現代アーティスト山口晃さんです。
・・・という具合に。
美術本でもないのに (←?) 、
表紙に美術作品が使われている小説は、意外と存在しているようです。
そこで、今回は、本屋さんで見かけた “表紙がアート作品の小説” をランキング形式で紹介いたします。
ちなみに、今、僕が好きな順に独断と偏見でランキング形式にしました (笑)
第7位 グレイス・ペイリー 『最後の瞬間のすごく大きな変化』
最後の瞬間のすごく大きな変化 (文春文庫)/文藝春秋
¥620
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グレイス・ペイリーという作家は知りませんでしたが、
僕の好きなエドワード・ホッパーが表紙に使われていたので、手に取りました。
いわゆるジャケ買いです。
かなり昔に読んだので、肝心の内容は、忘却の彼方にあります。
第6位 佐伯一麦 『光の闇』
光の闇/扶桑社
¥1,680
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表紙に使われているのは、松本竣介の 《水を飲む子ども》 。
あまりメジャーでない絵が表紙に使われているので、本屋さんで二度見したのを覚えています (笑)
小説は読んだことが無いのですが、
視覚や嗅覚、脚など身体の一部を失った人の人生の一幕を描いた連作短編集とのこと。
松本竣介も、13歳の時に聴覚を失っています。
それゆえ表紙に採用されたのでしょうね。
第5位 桜庭一樹 『伏 贋作・里見八犬伝』
伏 贋作・里見八犬伝/文藝春秋
¥1,700
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表紙の装丁だけでなく、挿絵を手掛けたのも、鴻池朋子さん。
桜庭一樹さんの小説世界と鴻池朋子さんのアートの世界が、上手くマッチしていました。
第4位 天童荒太 『永遠の仔』
永遠の仔〈上〉/幻冬舎
¥1,890
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彫刻家・舟越桂さんの作品に初めて出合った時、
「あ、 『永遠の仔』 の人だ!」
と声を上げてしまいそうになったことを、今でも憶えています (笑)
僕にとって、舟越桂さんと天童荒太さんは切っても切れない関係です。
それだけに、天童さんの新作 『歓喜の仔』 は、
舟越桂さんの彫刻が使われていなくて、何ともしっくりきません。
第3位 星野智幸 『俺俺』
俺俺 (新潮文庫)/新潮社
¥578
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“俺” が増殖するという、なんとも不可思議な小説。
その表紙に使われている絵は、石田徹也の 《燃料補給のような食事》 です。
この小説を基にした映画が、ちょうど公開中ということもあって。
最近、やたらと本屋さんで、この小説を見かけます。
石田徹也の絵が増殖している光景も、なんとも不可思議です。
第2位 伊坂幸太郎 『モダンタイムス』
モダンタイムス(上) (講談社文庫)/伊坂 幸太郎
¥590
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文庫化された際に、空想建築を描き続ける画家・野又穣さんの絵画が表紙に使われました。
単行本の装丁も好きですが、個人的には、こちらの文庫本ver.の方が好きです。
ちなみに、この表紙に使われている 《Points of View-10》 の実物は、
現在開催中の町田市立国際版画美術館の “空想の建築―ピラネージから野又穫へ―” で観られます。
第1位 高村薫 『太陽を曳く馬』
太陽を曳く馬〈上〉/新潮社
¥1,890
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表紙に使われているのは、マーク・ロスコの 《NO.7》 。
(下巻は、 《壁画スケッチ》)
小説内でも、マーク・ロスコの絵画について言及されているとのこと。
近いうちに読んでみようと思います。
今回紹介したのは、 “表紙がアート作品の小説” のほんの一部。
他にも、まだまだまだ存在しています。
皆様のオススメの “表紙がアート作品の小説” がありましたら、ぜひぜひ教えてくださいませ♪
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